119





今日は外で耀くんと待ち合わせ。
いつもの様に窓際の席で耀くんが来るのを待っている。
耀くん早く来ないかな…
祐輔と右京君くんのオメデタ騒動から半年…
2人共結婚式を挙げて仲良く暮してる…
右京君は盛大に挙げてた…まあ当主だから当然だけど…
中には使用人だった雪乃さんの事を良く思わない人もいたらしいけど…
右京君に面と向かって文句を言う人なんている訳も無く…
あの瞳と当主としてのいつもの右京君が有無も言わさない威圧感で
ねじ伏せたらしい…
祐輔はホント身内 だけで式を挙げた。
祐輔に会う度に左手の薬指に光る指輪が目について…

「何だよ?」
「いやあ…指輪がさ…すごく気になって…」
「結婚したんだ からあたりまえだろ!」
「いやーそう言うのするタイプじゃ無いと思ってたからさ…
もしかして今すっごく幸せとか思ってる?」
オレはワザと意地悪く聞いた。
「…ノーコメント!」
照れ臭そうに目を反らす。
「あ!思ってるんだ!!いやー嘘みたい…見てみたいな…
祐輔と深田さんの新婚生活!」
「殴られてーか?椎凪!」

思い出す度におかしくなる…


今日は久しぶりのデートだ。
先日『TAKERU』絡みの事件を解決したお礼にって慎二君が
耀くんの見たがっていた映画の試写会の券と会場の近くの
ホテルの宿泊券をプレゼントしてくれた。
それからそれ以外のプレゼントがあるって言ってたけど…

「お礼の気持ちですから。祐輔達の事もこれからお世話になると思うんで…
プレゼント楽しみにしてて下さいね。」

なんか逆に悪いな…と思いつつ…
耀くんが 慎二君の所に寄って持って来てくれるらしい。


ぼんやりと外を眺めていると…ふとオレの目を惹く女の子がいた。
店の反対側の歩道を歩いてる。
肌の色に合った少し茶色に染めた髪…自然に近いお化粧…
ここからでも判る形のいいバスト。腰からヒップにかけてのラインが堪らないね…
昔のオレだったらすぐ 声を掛けて絶対夜のお相手してもらうだろうな…
きっとOKしてくれるまで誘う価値のある身体だと思うし…
耀くんに誓って言うけどオレは耀くんと知り合ってから 他の子に目を奪われた事は無い。
オレって本当一途なんだから…
すれ違う男達が彼女を目で追ってる…まぁ当然だろうな…
あらら…ナンパまでされちゃって… 気持ちは分かるけどね…
きっと彼氏がいるんだろうな…
いなくてもそうそうナンパなんかにOKしそうも無いタイプ。
落としがいがあるね…

店の前を通り過ぎたから見えなくなった。
もう見かけることなんて無いと思うけど…そろそろ耀くん来るかな?
オレは窓の外にもう一度目をやった。

「 ガーー 」

店の自動ドアが開いて…あれ?さっきの娘だ…
へー偶然だね…待ち合わせかな?
キョロキョロと店の中を見回してるのを見てそう思った。
見れば見るほどいいスタイル。
タバコに火を点けながら思った。

「ガタッ」

「 ん? 」
オレの正面の椅子が動いた。
「ごめんね。遅くなって。」
椅子に座りながらオレに言う…
「は?ごめんね?…え?」
何か勘違いしてないか?この娘…

「ーーーーって…ええっ!!耀くんっ!?」

店中にオレの叫び声が聞こえまくった。
「あっ…!」
思わず自分の口を手で塞ぐ。
「どっ…どうしたの?それ?」
だって…耀くんってば…
髪は横の髪を 後ろに束ねて飾りまで付けてるし…胸元も広く開いてる服で…
スカートなんて…膝上の…ミニだよ…ブーツまで履いてるし…
確かに…以前何度か慎二君に薦められて 女の子らしい服や
スカートを穿いた事はあるんだけど…
その時はロングで…脚なんて殆んど見えなかったのに…
それですら着てもらうのに大変だったんだ… でもオレからも頼んで…
とどめは右京君との約束でしょ?と納得させて…
やっと着てもらえたのに…一体…どうしちゃったんだろ…?耀くん…

「慎二さんの所に行ったらさ…椎凪にお礼のプレゼントだからってさ…
そう言われたら断れなくってさ…」
そう言った耀くんはいつもと同じ笑顔で…オレに笑った。

……どっきーーーーん!!

その笑顔に…撃ち抜かれた…
「でもさ…スカート短いし…
恥ずかしくって…恥ずかしくって…ちょっと耐えられないかも…」
「 がたっ!! 」
オレは勢い良く席を立って耀くんの腕を引っ張った。
「椎凪?」
「行こう。耀くん。」

オレはどうしても我慢出来なくなって… 耀くんとホテルに入った。

「…ん…」
部屋のドアを閉めた途端耀くんを抱き寄せてキスをした。
「あ…椎凪…試写会…遅れちゃう…オレ…行きたいよ…」
顔を赤くして耀くんが心配そうにオレに言う。
「判ってるよ。」
「あっ…」
スルスルと耀くんの腿を下から撫で上げた…
「大丈夫…間に合わせるよ…
耀くんが大人しくオレに抱かれてくれれば…ね…ん!?」
スカートがめくれて…気が付いた。
「わおっ!!下着まで?しかも黒!」
「や…だ!見ないでよっ!! 恥ずかしいからっ!!」
オレは耀くんの話しなんか耳に入らず
「ねっ?ねっ?じゃあブラも?」
「  あっ!! 」
オレは勢い良く耀くんの上着をまくり 上げた。
目に飛び込んできたのは黒のブラ。
「んー刺激的!」
オレはそのまま耀くんの胸に顔をうずめて胸にキスをした。
「 あ!」
オレの背中に 廻した耀くんの手に力が入る。
「ちょ…ちょっと待って…椎凪…ブーツ脱がせて…脚…辛い…」

耀くんがソファに掴まりながらブーツを脱いでる…
少し前かがみになって…伸びた髪が…揺れて…
生の脚が…オレの目の前で動いてる…

耀くん…綺麗だな…



「…あっ…あっ…んっ…」
耀くんをベッドの脇に膝ま付かせて上半身だけベッドに横にさせた。
そして…オレは後ろから耀くんを攻めてる…
服は…2人共脱いでない…
いつもと違う髪の色… まくれ上がったスカート…そそるなぁ…

「椎…凪…ああっ!…んっ…そんな!…ダ…メ!…やだっ…」
もう少しと言う所でベッドに移動した…感じてる耀くんの 顔が見たいから…
「椎凪…服…脱ぐよ…んっ…」
オレに攻められながら耀くんが必死に言った。
「いいよ…このままで…」
「え…?でも…」
「もう一度着る手間が省けるし…
それに一度脱いだらもう着てくれそうにない気がするから…」
本当にそう思ったから…
「…あ…」
オレに押し上げられて 耀くんが声を洩らした…

服の間から見える耀くんの身体…すごく淫らで…オレをいつもより刺激する…

「椎凪って…本当『H』が… 好きだよ…ね…うっ…ああっ…」
「耀くんだからだよ…耀くんを抱きたい んだ…耀くんはオレに抱かれたくないの?」
「抱かれ…たいよ…いつも椎凪に…椎凪だけに…」

そう言ってオレを抱きしめてくれた…

オレしか知らない身体…オレしか知らない…耀くんの感じる所…
オレだけの女の子…オレだけのもの…

「耀くんとラブホテルでするなんて初めてだ…なんか 浮気してるみたい…
昼下がりの情事だっけ?すっごく燃える…」

こんなにいつも愛し合ってるオレ達だけどオレの夢の中での事は別として…
どう言う訳か ラブホテルに入るのは今日が初めてだ。
耀くんが家にいる事の方が好きだからか…
今までラブホテルに入る必要が無かったからか…
オレは耀くんを抱きかかえて 起こした…オレの肩に耀くんが腕を廻す…
「あ…あんまり激しくしないでよ…行けなく…なっちゃう…よ…」
トロンとした瞳でそんな事を言われた。
「あ!そっか…忘れてた。」
「もー…椎凪は…うっ…あっ!…」

この後… ベッドの軋む音が更に激しくなるくらい…オレ達は(オレは)愛し合った。

「やっぱり公開前に見れるのっていいよね。」
耀くんは上機嫌だった。
オレはつい調子に乗りすぎて時間に間に合わないかとドキドキものだった。
耀くんが人混みに疲れて…おまけに試写会が終わった後オレが飲み物を
買って来る間に 何人かにナンパされたらしくて…
外にいる事が負担になったから何処にも寄らずにホテルに入った。


「わぁ…すっごい…見晴らしがいいね…」
部屋に入る なり耀くんがはしゃいだ。
窓が大きなガラス張りになっていて外が眺められる様に窓に沿ってソファが置かれている。
耀くんは小さな子が電車に乗る時みたいに膝で 立って窓の外を眺めていた。
オレは後ろから抱きしめた。
「機嫌直った?」
「うん。」
「シャワー浴びたらルーム・サービスで食事頼もう。」
「うん。…オレやっぱりこうやって椎凪と2人で部屋に居るのが一番好き。
映画は楽しかったけどさ…」
「今日は耀くんがすっごくいい女だったから皆夢中に なちゃったんだ。」
オレは耀くんにキスしながら言った。
「オレは椎凪の為だけにこの服を着たんだ…他の人に見せるためじゃない…」
「そうだよ…オレだけの為だ…オレ本当に嬉しかった…」
耀くんの脚をそっと外から 内側に向かって撫でた…
「やっぱりオレに毎日こう言う格好…して欲しい?」
「ううん…いい…そんな事したらオレ今以上に心配になって仕事行けなくなっちゃうよ。」
「良かった。してって言われたら…オレどうしようかと思った。」
「あ!でも下着はして欲しいかもね。今度はスケスケの赤がいいな!」
「ばかっ!!絶対穿かない からねっ!!もー…椎凪のばかっ!!」


「何見てんの?椎凪…」

先にシャワーを浴びた椎凪が服を脱ぐオレをジッと見てる。
「え?二度と見れない かもしれないから目に焼き付けておこうと思って。」
「やめてよ…恥ずかしいだろ…見ないでよ…」
オレは散々椎凪にハダカを見られてるのにこう言うのは… 恥ずかしくてたまらない…
「えー?」
椎凪がオレに近づく…
「じゃあさ…」
「……」
椎凪が…オレに近づきながら…目を閉じる…次に目を開けた瞬間…

「オレが脱がしてあげる。」

…うっ!…こっちの…椎凪…
「ず…ずるい…椎凪!!」
オレは思わず後ろに逃げる…
「ズルくないよ。オレはオレだろ?」
オレがこっちの椎凪に弱いの…知ってて…
「もー耀くんってばさ…」
椎凪の顔がオレに近づく…
「自分で脱がないからこんな目に遭うんだよ…くすっ…」
椎凪が…悪戯っ子みたいに…オレに笑った…
「 わっ!!ちょっと…!椎凪!!やめっっ!! あ!バカ!!やだっ!!」
「オレのお願い聞いてくれないからだよん♪」
「だからって…いやっ…アッ…ちょっ…」

…服を…破かれて…浴室のドアノブに…脱がされたシャツで下着姿で縛られた…
それから…オレは…散々椎凪に 遊ばれた…
オレはもう身体全体で息をする…抱かれたわけじゃないのに…

「最後はベッドでね…」

そう囁かれて…
「今夜は『オレ』が耀くんを抱く…覚悟しててね…」

そう言って…くすって笑って…オレにキスをした…


「美味しいね。耀くん。」
椎凪がルーム・ サービスで運ばれて来た料理を食べながらオレに言う。
「う…ん…」
いつもと…違う椎凪…オレはこっちの椎凪は緊張して…ドキドキしっぱなしなんだ…
こっちが本当の椎凪…いつもは明るく振舞っているだけ…
こっちの椎凪は普段あんまり会ってない…
すっごく怒った時とか…明るい椎凪に疲れると時々この椎凪になる…
以前は絶対オレの前に現れなかった…
こっちの椎凪は好きだけど…オレはいつものオレじゃいられなくなって…変なんだ…
それに…こっちの椎凪はすごく強引に… ちょっと乱暴にオレを抱くから…
オレはいつも以上に感じて…訳がわかんなくなちゃう…
「早く食べて!耀くん。早く!」

…もう…椎凪…オレを抱く事しか 頭に無いな…

「うわぁ…広いベッドだね。こっち来て!耀くん♪」
オレはオズオズと寝室に入った…
だって…これからどんな事が起きるのか…判って… 恥ずかしいから…
ベッドの上にお互い向かい合って座った。
そっと…椎凪がオレにキスしてくれる…
「この色…似合ってるよ。」
オレの髪を触りながら 椎凪がそう言った。
「本当?」
「ああ…外歩いてる耀くんに見とれちゃったよ。どんどんいい女になってるね…耀くん…
オレ…嬉しいと同じ位心配が増える。」
もう一人の椎凪が…オレの頬を撫でながら…真っ直ぐオレの目を見て話す…
「だからしっかり身体に覚えてもらわなくちゃ…オレの事…いつもいつも忘れない様に…」
「もう…身体で覚えてるよ…椎凪…」
上目遣いに椎凪の顔を覗き込んだ。
「じゃあ復習…予習もしとこっか?…くすっ…」


…椎凪が…いつまでも… オレを求める…

もう…身体も…思う様に動かないのに…
激しく…オレを求め続ける…
「本当耀くんって感じやすいよね…そこが…たまらなく好きだよ…」
椎凪がオレの顔を舌で舐めながら囁く…
「椎…凪…オレ…もう…」
「だめ…もっと頑張って…耀くん…オレの事愛してるなら出来るでしょ?」
「椎…凪…お願…い…」
オレは半分涙を浮かべながらお願いした…
もう身体中敏感になてって…椎凪が少し触れただけで身体が跳ねる…
だから椎凪が激しく 動くとオレはもう自分で自分がわからなくなる…
「お願い…椎…凪っ…ああっ!!…あっあっ…」
椎凪がオレの腰に手を絡ませて激しく攻めた…

「だめだったら…今夜は…離さないって言っただろ…」


それからどのくらい経っただろう…
椎凪に抱きしめてもらって…少し眠ったらしい…
目が覚めると椎凪がジッとオレを見てる…

「?…椎凪?…オレの事…怒ってるの?」
最後は…頭の中がぼーっとして…ちゃんと出来なかったから…
「まさか…違うよ…耀くん頑張ったもんね…」
優しく椎凪は笑ってくれたけど…それが何だか恥ずかしい…
「…そう…?」
いつも最後まで記憶が無いんだ… 気が付くといつも椎凪の腕の中で眠ってる…
「いや…さ…今までいろんな事あったなぁ…って考えてたんだ。」
「そうだね…色々…あり過ぎた位…」
しばらく2人で物思いに耽っちゃった…
だって本当に色々あったから…
「耀くん…」
「ん?」

「大学…卒業したらすぐ結婚しよう。」

「…!!…椎凪?」
椎凪が真っ直ぐオレを見つめてそう言った。
「今までちゃんと言えなかったけど…『オレ』で言いたかった んだ…きっと…」
そう…本当のオレで…言いたかった…
「本当は今すぐしたいけど右京君との約束だから…我慢する…
だから卒業したらすぐ結婚しよう。 約束だよ。」
「………」

ずっと…椎凪とは結婚するんだと思っていたけど…
改まって…言われると…何だろ…緊張して来ちゃった…

耀くんがビックリした顔で オレをじっと見つめながら黙っちゃった…え?
「…ん?え?…何?耀くん…何で黙ってんの?ええっ?イヤなの?
えっ?いや?大学出てすぐ結婚するの?それとも オレと結婚するのイヤなの?」
オレは思いっきり慌てて聞き返す。
「あっ…違うよ…ゴメン…椎凪…いやさ…改まって言われたから…照れちゃって…ゴメン…」
「なんだ…焦った…」
椎凪がオレの顎を持ち上げてもう一回言った…

「耀くん…オレと…結婚して…結婚して下さい。
オレが死ぬ時まで…オレの事愛して… オレの傍にずっといて…
耀くんの事もオレが死ぬまで愛し続けるから…オレの…奥さんになって。
ずっと一緒に生きていこう…オレ達はもう一人じゃ生きていけない から…
ずっと…2人で…お願い…耀くん…」

今にも泣き出しそうな椎凪…でも優しい顔だ…あっちの椎凪なのに…
オレは…真っ直ぐ椎凪を見つめて…

「 はい。…オレもずっと椎凪と一緒にいたい…」

って返事をした…

「嬉しいよ…耀くん…」
椎凪がオレを強く抱きしめる…
「でもさ…椎凪…」
「ん?」
「さっきの…言ってくれた事…ほとんどもうお互いいっつも言ってる言葉だったね。」
「あ…そうだね…なんだ…緊張して損した…って言う事は… オレずっと前から…
耀くんが男の子だって思ってた時からプロポーズしてたんだね。なんか嬉しいな。」
椎凪がニッコリと笑った。
「あ…失敗した…」
「え?何が?」
「だって…本当ならここで朝まで愛し合うって場面じゃない?
でも耀くんもう無理だから…あーーっ!!失敗した。もうチョット抑えとけば良かった…」
本当にもの凄く残念がってる…椎凪ってば…
「もー…何言ってんだよ…椎凪は。ムード台無しじゃないかっ!まったく…」
「だって…何?耀くん頑張れるの? うそっ?本当?」
「だ…誰もそんな事言ってないだろ…あっ…椎凪…まっ…やっ…」

…どこにそんな体力残ってたんだよ…椎凪ってば…
椎凪がゆっくりオレに入りながら 優しくキスをする…
「…は…あ…んっ…」

オレは諦めて…椎凪のしたい様に身体をあずけて…椎凪を受け入れた…


数日後…
「慎二君。こんにちは。」
「あれ?椎凪さんいらっしゃい。」
『TAKERU』のビルのお店の中。
「この前はありがとう。素敵なプレゼントだった。」
「良かった。喜んでもらえて。」
慎二君がニッコリと笑ってる。
「でも夜まで待てなくて速攻ホテルに行っちゃったよ。」
オレも同じ位ニッコリと笑った。
「そっ…それは…なにより…」

そんなにハッキリ言わなくても…
椎凪さんってば相変わらずなんだから…
僕はちょっと苦笑い…他に人がいなくて良かった。

「で!これオレからの感謝の気持ち。 チーズケーキ大丈夫でしょ?」
持って来た紙袋を慎二君に渡した。
「もしかして…椎凪さん手作りですか?」
「うん。」
「本当料理得意ですよね?凄いや。」
「それほどでも…じゃあまたね。本当にこの前はありがとう。」
「わざわざどうも。」

そんなやり取りをしてオレは『TAKERU』の店を後にした。
本当に感謝だよ…慎二君。
君のお陰で耀くんにちゃんとプロポーズ出来たんだから…さ!


オレは足取りも軽く耀くんが待っている家に向かって歩き出した…