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オレはホテルの窓辺に立って外を眺めてる…夜景が綺麗で…
なんて…オレはさっきからソワソワわくわく ♪ ♪ 
耀くんは今シャワーを浴びてる…

耀くんと5日間の新婚旅行に来てる…2人共何だか妙に緊張して…変な感じだ…


「椎凪…」

耀くんが照れながら寝室に歩いて来た。
しっかりとバスタオルで身体を包んで…まったく…耀くんってば…

「タオル…とって…クスッ」
「えっ!?」
もの凄く驚いてる。
驚きながら身体に巻いていたタオルを外してくれた。
外したタオルがパサリと足元に落ちた。
オレは耀くんの方に歩いて行く…照れてる耀くんが可愛い…
オレはそっと耀くんを抱きしめた…
そして唇に触れるだけの軽いキスをした。

「耀くん…今日から 『 椎凪 耀 』 だね。」
「…うん」
旅行に出る前にちゃんと役所に届けを出して来た。
「オレの奥さんだね。」
「うん」

オレ達はお互いのオデコをくっ付けて笑いあった。
そのまま耀くんを抱き上げてベッドに運ぶ。

「なんかさ…初めての時みたいにドキドキする…」

耀くんがオレを見上げてハニかむ様に言った…何気に顔が赤い。
「だって初夜だよ…」
オレは笑って耀くんを見下ろしてる。
「え?だからなの??」
耀くんが両手でそっとオレの頬に触れた…
その左手の薬指には結婚指輪が光ってる。
オレの左手の薬指にも同じデザインの指輪が光ってる。

オレ達…夫婦になったんだ!!!

「そうだよ…奥さん!」
「…んっ…」

今度は思いっきり舌を絡ませたキスをした。
「ねえ…耀くん…」
「何?椎凪…」
耀くんがちょっと警戒の眼差しで見上げる…あ!耀くん鋭い。
「オレ…今すっごく嬉しいからさー ♪♪ いつもより頑張っちゃうけど…大丈夫かな?」
「え?いつもより?」
「うん。いつもより耀くんの事愛したい。」
「…そう…したいの?椎凪…」
椎凪がオレにそんな風に断るなんて珍しい…
「うん…って言うよりそうなっちゃう ♪♪ 」
椎凪がもの凄くニッコリした顔でそう言った。
オレは…そんな椎凪を見て諦める…って言うより最初っから覚悟してた…

「いい…よ…椎凪がそうしたいなら…オレ…頑張る…」

「ありがと。耀くん ♪♪ 」

覚悟は…してるけど…頑張る…けど…大丈夫かな…オレ…
ちょっと…不安…

「愛してるよ…耀くん…」
「オレも…愛してるよ…椎凪…」

オレ達は何度も何度もそう言って深い深いキスをした…

「椎凪…」
「なに?」
「ありがとう…」
ジッと椎凪を見上げてそう言った…
「耀くん?」
「椎凪がオレの事好きになってくれなかったら…今のオレはいなかった…
だから…ありがとう椎凪…大好きだよ。チュッ!」

オレは自分から椎凪にキスをした…
椎凪は昔からオレから椎凪にキスをするととってもビックリして
子供みたいな顔をする…あんなに激しいキスするくせに…変なの…

「…だって…耀くんしか見えなかったんだ…」
「椎凪…」
椎凪がすごく優しい顔でオレを見てる…それが何だかとっても嬉しい…
「きっとオレと耀くんは赤い糸で繋がってたんだね…」
「そうだね…ふふ…嬉しいな…」
「オレも嬉しい…大好きだよ…耀くん…」

オレ達はまた何度も何度も深いキスをして…お互いを確かめ合った…



「…ハッ…ハッ…はぁ…ンッ…」

椎凪が激しくオレを押し上げる…
もうそんな風に何時間椎凪に抱かれ続けてるんだろう…

「あっ…あっ…ああっ…ンア!」

いつもよりオレを愛したいって椎凪は言った…
オレも頑張るって言った…言ったけど…

「…椎…凪…ハァ…待って…少し…休…ハァ…ませて…」
やっとの思いで言葉が出た。
「ダメ…オレまだ満足してない…」
言いながら椎凪はオレを押し上げる事を止めようとしない。
「わかった…から…休んだら…また…相手するから…お願い…」
もう身体も言う事を利かない…勝手に涙まで零れる…
「…耀くん」
椎凪がオレを抱いたままオレと繋いた両手を頭の上まで引き上げると
ベッドに強く押さえ付ける…
「椎凪…んっ…ンッ…」
もう椎凪は何をするにも激しい…
キスだって思いっきり舌を絡ませてオレは息が出来ない…
「…しい…な…待っ…うっ…」
クチュクチュと舌を絡める音がいつまで続く…
「はぁ…はぁ…椎…凪…」
「ダメだって…まだだよ…まだ足りない…」
「だって…オレ…変になっちゃう…
さっきから…椎凪が…触れるだけで…感じちゃうんだもん…だから…」

「もっと乱れてよ…耀くん…もっと感じて…もっとオレでイって…
今夜は変になっていいから…オレも変になるから…って言うかもう変かも…」
「…うっ…あっ!!…あっあっ…」
両手を押さえつけられながら椎凪が動き出した…
それが加減なんかない…思いっきり乱暴に押し上げるから…
頭の先まで痺れた…
動きながら椎凪がオレの胸に舌を這わせる…
そこも強く吸われて…余計に身体が痺れる……
「…あっ…ンっ…」

ギシギシとベッドも軋み続けてる…
本当身体中が感じすぎて……おかしくなりそう…

「あ…椎凪…ホン…ト…はぁ…ごめん…オレ…もう…」
無意識に椎凪の肩を押し戻した。
「だからまだダメだってば…」
言いながら椎凪がモソモソと動いてる…なに??
また両手を頭の上に持ち上げられた…それにこの感触って…何かの布??

「 きゅっ!! 」
「え?何??あっ!椎凪!!なんで?どっから持って来たの?」
見れば椎凪がオレの両手を布の紐で縛ってる!!
「だって耀くんきっとそう言うだろうと思って用意しといたんだ。バスローブの紐!
やっぱり用意しとくもんだね ♪♪ 」
ニコニコしながらベッドの壁の上のルームライトに紐の先を結んだ。
「 し・い・な・ぁぁぁぁ……!!!」
何処にそんな力が残ってたのか…思わず叫んだ。
「だって今夜は特別な夜だもん ♪ ♪ 」
もの凄くニッコリとした顔で笑う…まったくもー…

ギ シ ッ !!!

「あっ!!!」
椎凪の両手で思いっきり脚を広げられて両足を担がれた…一体何する…つも…

「…んっ!!あ…いやっっ!!椎凪…こんな格好ヤダっっっ!!やめっ…ああっ!!」
強引に椎凪がオレに入ってくる…うそ…こんな格好で…出来る…の?
「諦めて…耀くん…今夜は特別なの ♪ ♪ 」
凄く嬉しそう…もう…椎凪ってば…
「その…特別な夜に…奥さん縛って…無理矢理こんな格好させるなんて…ヒドイっ!!
やぁ…やだ…椎凪…やめ…やめて…うあっ!!アッ…アッ…」

ギシギシとベッドの軋みが更に激しくなる…
オレは息も出来ないくらい…苦しい…
……でも…やだ……すごく…感じちゃう…

「あっあっあっあっ………もう……椎…凪の…バカァ……!!!!!」