176
* 時期は耀が女の子に戻った後あたり。*
「僕は未理の全部を知りたい…その為に日本に来たんだもの…」
「……デューク…あ…」
後ろから抱きしめられた…
「やっぱり…未理なら平気だ…」
「デューク?」
「向こうに帰った後…他の人でも平気なのかなって…挑戦したんだ…」
「挑戦?」
「抱きしめさせてもらったんだ…何人かの女の子に…」
「え?」
「そしたらね…やっぱりダメだった……未理だけなんだ…未理だけ…」
「……デューク……きゃっ!!」
いきなりお姫様抱っこで持ち上げられてそのまま連れてかれる…
「ちょっと…デューク…」
もう身体が見られない様にするのに必死で…逃げるなんて…
「………わっっぷ!」
ベッドの上に置かれて…タオルでグシャグシャと拭かれた。
「ちょっ……デュー……!!もう!やめてってば!」
いつの間にかデュークがしっかりと私の上に乗ってる……
両手が使えないから上手く逃げられない…
「?…未理…怒ってるの?」
もの凄い近い位置で覗き込まれた。
「…酔ってるの?デューク…」
「お酒は飲んだけど酔ってないよ。」
「……じゃあどいて…」
「ダメだよ…今からするんだから。」
「な…なにを?」
こんな状況なのにそんな事を聞いた…もしかしてくすぐりっことか言うかなぁって…
「未理の事抱くに決まってるでしょ?この状況で何言ってるの?」
「何言ってんのはこっちのセリフ!!どうしたの?デューク!あなた女嫌いなんでしょ?」
「…うん…多分ね…でも未理なら平気だと思うんだ…だって触ってもキスしても平気なんだよ…」
……やだ…
「だからきっと大丈夫……それに……」
………そんな優しい蒼い瞳で…
「未理じゃないと…意味が無いんだ………」
見つめないでよ……
「……ん…」
デュークと優しいキスを交わす…
『特別だよ…デューク…デュークだから…するんだからね…特別…』
そんないい訳を繰り返した…
こんな状況は初めてのはずなのに…デュークは至って冷静…
私の方が初めてじゃないのに…ドキドキ…スゴイ事になってる…
『ねえ…未理…』
『なに…』
『未理チビだから…壊れない?』
『……壊れないわよ…バカね…』
そんな会話をしながらずっと舌を絡めるキスを続けてる…
丁度いい触り加減で…気持ちいい…デュークってこんなキスするんだ…
『本当?僕が力一杯抱きしめても壊れない?』
『大丈夫だから…好きにしていいんだよ…デューク…』
『本当?ならいいけど…初めてだから良くわかんないや……』
デュークの指が…優しく私の身体の上を滑っていく…
ピアノを弾く時も…こんな風に鍵盤に触れるのかな…なんて思った…
こう言う事が初めてのデュークはやっぱり何処かぎこちなくて…
「大丈夫?デューク…気分悪くない?」
「……ドキドキしてるけど…大丈夫…未理もずっとドキドキしてるね…ほら。」
「……!!…ハ…ンァ…」
ピッタリと私の胸にデュークが耳を当ててそのまま唇を押し当てた。
「未理の身体は何処も柔らかくて暖かいね…」
「だからって…そんなに…触らない…でよ…あ…」
「ここって…未理敏感?」
「ばっ…か…そんな事聞くなっ!!アン!」
ホント指先の動きが繊細で…微妙な力加減で私の身体の中で動いてる…
「あ…あ…」
初めての男に…こんな声出させられてるなんて…何か悔しい…デュークのクセに…
なのに…ちょっ…なんで…
「ここも敏感でしょ?それからここも…それから…」
言いながらデュークがその場所に唇を押し当てるから…
その度に身体が仰け反る…わかってやってない所が…余計癪に障る……
「ハァ…ハァ…デューク……?」
「ん?」
「大丈夫?…わかる?」
何だか恥ずかしい事を聞いてる様な気もしなくもないけど…仕方ないよね…だって…
「んー…大丈夫だと思う…知識はあるから…」
「そう?…じゃあ…デュークの好きな時でいいから………」
「うん……」
「え?……あ…」
ずっと…後になると思ってたのに…
私と話してる途中で…いきなり私に入ってくる…
「や…あ…デューク……んあっ!!」
そんな多くの男の人としたわけじゃない…けど…
私よりも大分大きな身体のせいなのか…今まで…一番身体に刺激が走った。
「あ…あ…あ…」
シーツとデュークの腕を握り締めながら…仰け反った。
「未理…痛いの?身体…痛い?」
「…大…丈夫…うっ…ハッ……んん…」
デュークが動く度に身体が持っていかれる……
自分の身体の奥の…奥の方で…デュークを感じて……
「だって…辛そうな顔してる…未理……」
「辛くない…から…んっ……」
知識はあると言っていたデュークだけど…一体何処からの知識なのか…
時間も…濃さも…半端じゃないんですけど……
もう…私の方が……
「未理…大丈夫…?」
「うん……ね?…壊れなかったでしょ……?」
それに近い状態ではあるけど………
「デュークは?……気分悪くない?」
「うん…大丈夫…気持ちよかった……」
「…………」
そう言ってニッコリと笑う…ホントタフだね…デューク……
「ねえ…未理…今日だけ?今日だけ特別なの?」
「え?」
私にキスをしながらそんな事を聞く…
「毎日特別にしてよ……」
「それって…私の事好きって事…?」
「好き?……未理としたいって思うのは好きって事?やっぱり僕未理の事好きなんだ…」
どう言う納得の仕方なのかしら……
「他の女の子ともしてみたい?」
一応聞いてみた。
「え?ヤダ…未理以外の子触れない…きっと吐く!未理しか触れないよ!」
「………」
それって…結構嬉しかったりするセリフかも………
「じゃあいいよ…デュークだから毎日特別にしてあげる。」
「本当?」
「うん……」
「僕嬉しい ♪ ♪」
デュークが子供みたいな笑顔で笑った………