* ショート・ショートなのでこんな風にしてみました。 楽しんで頂ければいいのですが…
横幅を広くしていただけると読みやすいかも…*
耀くんが右京君の所に行って一週間…慎二君が遊びに来た。
祐輔はまだ帰って来ない…
「はい。耀君撮ってきましたよ。」
そう言って携帯をオレに見せた。
「えーーーっ!?本当?なんで?慎二君会えるの?」
オレは突然の出来事に慌ててしまった。
「いいな。いいなぁ。見せて。見せて。」
「でも…これ見て会いたくなりません?大丈夫ですか?」
「大丈夫っ!!約束守るからっ!!
ほらっ!オレの目見てっ!!オレを信じて!!」
耀くんが見れるんならオレは何でもするっ!!
『お花あげる…』
携帯に映し出された耀くんは
楽しそうに笑ってた…
「うわぁ…耀くん…元気そう…かわいい…」
「今精神年齢6歳なんですよ…
無邪気で可愛かったですよ。」
『耀ねー花大好き…』
『綺麗ですね…』
耀くんの話す姿耀くんの声…へへ…嬉しいな
「いいなぁ…慎二君特別に会わせてもらって…
いいなぁ…
愛してるよ…耀くん…」
オレは携帯に頬ずりをして抱きしめた…
「あの…僕のケータイなんですけど…」
慎二君が呆れてる…でも…構うもんかっ!!
ガチャ!
「あ!おかえり。祐輔。」
慎二君が出迎えた。
「おい!椎凪。耀、撮って来てやったぞ。見るか?」
祐輔も携帯をオレに 見せた。
ガ ン ッ !!
「 ええっ!?祐輔も会えるの!?」
……オレだけだめなの?
『もう おやすみ。』
『はい。右京様。』
祐輔の携帯に映し出された耀くんは右京君におやすみのキスをされて…
耀くんもそれを何の抵抗も 無く受け入れている…
「なっ…なっ…なっ…なっ…!!」
オレは身体が震えた……信じられないっ…!!
『 右京様大好き。』
「何?どーゆー事??これっ??」
オレは撮って来た祐輔に 食って掛かった。
「あー?」
祐輔は何事も無かった様に反応が鈍い。
「ああ…右京の事親だと思ってるんだと。父親だな…」
「ち…父親?でっ…でも大好きとか言っちゃてるよ…」
オレの聞き間違えなんかじゃない!!
「なあ…オレも驚いた。」
意地悪そうに祐輔が笑う…
「ファザコンになったりしてな! くすっ 」
が ん っ !!!!
「んなっ…!」
オレの思考回路がめまぐるしく動く…
耀くんと右京君が…うそだ… そんなのうそだぁ…
「うぎゃ━━━━…っっ!!!
どーしようっ!どーしようっ!!
オレの耀くんがぁぁ…!!!!!」
「どうしてあんなの見せるのさ。
僕だってもっと凄いの撮ったけど見せるの止めたのに…
あの様子じゃしばらくうるさいよ…」
慎二がまったく…と言った顔をする。
「 あー?だって…面白れーから。 」
「椎凪さん。見ます? 見る勇気…あります?」
そう言って慎二君が携帯をオレに見せる。
「あ…あるよ!当たり前でしょ? 」
「そうですか?」
耀くんを見せてもらう度に右京君との仲が親密になっている…
「もー高校の時の事思い出してますよ。」
「本当?」
「僕と祐輔の事…思い出してくれましたし。」
「えーいいな。いいな。」
携帯に耀くんが映し出される…
『僕の事分かるんですか?』
『うん…慎二さん…』
優しく微笑みながらそう話す耀くんは…
もう…今の耀くんと少しも変わらない…
オレの耀くんそのままだ…
『じゃあ祐輔の事も?』
『うん。』
『わあ…良かった。嬉しいよ…耀君。』
『うん。』
『後は新城君の彼女の事くらいかな…思い出すのは。』
が ん !!…なっ…!!!
『え?そうなんですか?右京さん…?』
『右京さん…それは…』
「何これぇーーーっっ!!!!
右京君オレの事抹殺しようとしてるじゃんっ!!
うそだーーーーっっ !!
ひどいーーーーーっっ 」
「だから見る勇気あります?って聞いたのに…」
このままではオレの事を思い出してもらえないかもしれない…と危機を感じ…
愛情表現作戦!!!
耀くんの好きなケーキ作ってみました。
『わあ…美味しい。
それに…何か懐かしい味がする…』
そう言って美味しそうにオレの作ったケーキを食べてくれる耀くん…
オレの味覚えててくれたんだ…へへ…うれしー…
はにゃあ…
その時右京君が信じられない事を言った!!
『当然だよ。そのケーキは耀の行きつけの『お店の!!』ケーキだからねっ!』
ビ キ ッ …!!!…は????
『お店の…?そーなんだ…だから懐かしいのかな?』
な…な…疑う事を知らない耀くんが信じちゃったじゃ ないかあーーーっ!!!
『そうだよ。大した事では無いよ。』
『う…右京さん…』
『耀。あまり食べると太るよ。』
……太らねーよっ!!!…
『えー?もう右京さんてっば…くすくす…』
オレは携帯を力一杯握りしめてあまりの怒りで身体が震えた…
「 ふざけんなっっ!!草g右京っ!!
てめー女子高生の父親かっつーのっ!!!」
そう叫ぶとオレは思いっきり携帯を床に叩きつけた!!
「きーーームカつくっ!!くそーーーーっっ!!」
「あーーちょっとっ!!椎凪さんっっ!!僕のケータイっっ!!」
…こんなのは序の口で右京のイビリはこの先果てしなく続く事になる…