02









もうすぐ高校に通う耀くんに…遂に告白した…
それからの数日間は…オレにとって…何週間にも…何ヶ月にも感じた…
でも耀くんから会いたいってメールが来たんだ!
オレは嬉しくて…でも不安で急いで家に帰ると耀くんが玄関の前で待っていてくれた。

「耀くん。」
「椎凪!」
「駅まで迎えに行ったのに。」
「いいんだ。 ゆっくり椎凪の部屋で話したかったから…」
さっそく中に入ってお茶の支度をした。
オレは嬉しくて上機嫌だった。

「ゆっくりしていけるんでしょ?耀く…」
振り向いて…ビックリした!耀くんが上半身だけ洋服を脱いで…オレに背中を向けて立ってたから…

「えっ!!いやっ…耀くん…オレ…そんな…まだそこまでは…
そりゃ… いずれは…とは思ってるけど…その…」
シドロモドロで慌てふためくオレに耀くんが抱きついて来た…
あれ…?何だ…オレの身体に当たる感触…これって…耀くん… 胸が…ある?
「騙してたわけじゃないんだ…言えなくて…でも…椎凪と付き合うなら…言わなくちゃって…」
今にも泣きそうな顔を見上げて耀くんが話し始めた…
「どう言う事…?」
オレは耀くんの身体から目を反らして尋ねた…
だって…可愛くて…あんまり見てると理性が飛びそうだったから…
心臓が…ドキドキ…2人共すごい…
「オレは罰を受けるの…」
「罰?」
「そう…母さんを殺した罰…だから男なのに女の身体で生きていかなきゃいけないの…
変だろ?変だよ…ね…」
耀くんが俯いた まま話続ける…
「だから…きっといつかオレは椎凪に迷惑掛ける…オレはいつか椎凪に嫌われる…
でも…今…椎凪と別れるのもイヤだ…椎凪と会えなくなるのも… だからこんなオレでも…いいなら…
もしダメでも…恋人じゃなくて…いいから…友達の…ままでいて…」
オレの服を掴む耀くんの手に…ギュッと…力が入る…
「お願い…オレ…椎凪とずっと繋がっていたい…オレの事…嫌いでもいいから…
時々…話…してくれるだけでも…いいから…」
「耀くん…」
「お願い…オレを… 一人にしないで…」
「耀くん!」
「…う…」
「耀くんの事…オレが嫌いになるわけないだろ…」
泣いてる耀くんを抱きしめた…
「椎凪…」
「ずっと辛かったんだね…でも…もう大丈夫…オレが一緒に生きてあげる…
ずっと…一緒に…オレの愛を全部耀くんにあげるから…もう大丈夫だから…」
「本当? 本当に…オレと一緒に…いてくれる…の?」
「うん」
「オレに…椎凪の…愛を…全部くれるの?」
「うん…全部あげるよ…耀くんが不安にならない様に… たくさん…あげるから…」
「…うん…」

オレは優しく耀くんにキスをした…ずっと…長い時間…
耀くんがオレを受け入れてくれて…お互いの気持ちを確かめ合った…


今…オレは耀くんと遠距離恋愛中。でも最近心配事が一つ。

「うーん…喜ぶ事なんだろうけど…」
送られてきた写メには…耀くんと…クラスの男が写ってた…
『友達が出来ました。』
…だって…まあ…男の…友達は…当たり前…か…男として…生活してるんだもんな…はは…
そう…自分に納得させながらも…どんどん嫌な想像が 次から次へと……すっごく…心配!!

「椎凪!」
耀くんが手を振ってオレを呼ぶ。
オレはいてもたってもいられなくなってさっそく耀くんに会いに来たんだ…
あいつの事も確かめるつもりで…
「会いたかったよ。」
「オレもだよ。耀くん」
オレと耀くんはしっかりと抱き合った。
耀くんの後ろに…こいつか…耀くんの …友達…(らしいけど…)新城…祐輔。

「耀の事は…耀からと耀の親父から聞いた…だから心配すんな。」
「耀くんの…父親から?」
オレは耀くんの父親には 会っていない…どうやら耀くんはオレとの事は親には黙っているらしい…
知られると…引き離されると思ってるそうだ…何だかやり切れない気分のままそいつから…
耀くんの全てを聞いた…
オレは耀くんの身体の事を気にしてなかったわけじゃない…でもオレにとってそんな事は
何も問題の無い事だったから…
耀くんがオレの傍に… オレとずっと一緒にいてくれさえすればオレは何も気にしなかったから…

「…耀の事はソレが全部だ…って言うか…そっちよりオレが耀に手出すかって方が心配で 来たんだろ?
まぁ耀があんたしか見てないの良くわかってるし…オレが手出しても耀を困らせるだけだしな…
その前に耀にそう言う感情抱いてねーから安心しろよ。」
「……」
なんだろ…こいつ…何もかもわかってるんだ…
すべて…理解してる…耀くんの事も…オレと耀くんの事も…
「ま!万が一耀がオレの事好きだって言うなら わかんねーけどな。」
ニヤッっと意地悪く笑った。
「!!そんな事無いからっ!!」
オレはキレながらそいつを睨んで言い続けた
「耀くんに手ぇ出したら お前殺すからな…」
相手も目つきが変わる…
「出さねぇって言ってんだろーが…だったら今殺してみろよ!」
「あんだと?クソガキがぁ…上等だこのヤロー…」
「ああ?やんのかテメェ?こっちこそ上等だっ!!」

2人の間に火花が飛ぶ。
「ちょっと…2人共…何で?どうしちゃったの…?」
そんな2人に気が付いた 耀くんが慌てて止めに入った。

そらからしばらくオレは何度か転勤したけどナカナカ耀くんの傍には配属にならなかった…はー…
オレは23歳…耀くんは17歳…
その間オレ達はキスだけしかしてない…このオレがだ…何とも健気だと自分でも思う…

「椎凪ー!」
本当に久しぶりに耀くんに会った。
「え?耀くん?」
「へへ…驚いた?髪伸ばしたんだ。椎凪驚かそうと思って。似合わない?」
椎凪が何も言わずにジッとオレを見てるから…
「いや…そうじゃ…なくて…」
そう… そうじゃない…ちょっと…マズイよ…なんで…耀くん…超可愛くなってるじゃん…!!
前から可愛かったけど…髪伸ばしたら…
「耀くんっ!!可愛いよー」
「うわっ…ちょっと…」
オレは周りの事も考えず耀くんを抱きしめてキスをしまくった。
「んー…ちょ…椎…」
オレ…心配だよ…どーしよう…

耀くんと知り合って6年…付き合いだして2年…まだまだこれからだ…
耀くんが大学2年オレが25の時やっと耀くんの住んでる管轄の署に配属になった。
オレは嬉しくて嬉しくて…速攻耀くんのマンションに押し掛けて一緒に暮し始めた。

            最高に幸せな2人の時間の始まりだった…