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「はっ…はっ…あっ…」

大ちゃんがベッドの上であたしを下から押し上げる…

「…ンア…アン……あ…」
「まどか…」

あたしと大ちゃんは向かい合ってあたしは大ちゃんに抱っこされてるみたいに座って
大ちゃんはいつもよりちょっとだけ高さが高くなったあたしの胸を舐めて…吸って…揉んで…
やりたい放題…なのに下からも押し上げるから…
あたしはさっきからわけがわからないくらい頭の中が真っ白でお腹の辺りが
とっても変な風に疼いて…
疼くのがわかってるくせに自分から身体を大ちゃんに押し付けてる…

だって…そうすると大ちゃんを身体の奥で感じて…気持ちいいんだもの…

「大…亮平さ…気持…ちいい…ああ…」

まどかがオレにそんな事を言って大きくのけ反る。

まどかを初めて抱いてから半年…
まさかこんなに感じる身体になるなんて思わなかったな…

ってオレがそうさせたんだよな…きっと…


「あっ…あっ…ああっ…亮平さんっっ!!んああっ!」


オレの背中と首に廻されてたまどかの両腕が一気に力が篭ってオレの素肌に爪痕を付ける…
オレの名前を叫びながらイクまどかを見て…

こんな嬉しい気持ちが込み上げるなんて……



「あ…」

ベッドの上でずっと目をつぶったまま浅い息を繰り返すまどか…
あと少しでオレと結婚して…いつかオレの子供を産むのか?

文香とは叶わなかった…子供…オレとまどかの…





「大ちゃん?どうしたの?」

「ん?…いや…ちょっと変な罪悪感が…」

最後の方は聞えないくらいの小さな声になった。

「え?」
「いや……」

朝の支度をしながらそんなまどかとの会話…

「………」
「ん?」

オレの目の前にまどかが制服姿でウロチョロ…
毎朝せわしない…でも…

「高校生なんだよな…」

ボソリと呟く…

「大ちゃん?本当にどうしたの?朝から変だよ?」
「………」


こうなる事はオレもまどかも望んだ事で…

オレが抑え切れなくて…まどかを抱いて…
しかも今まどかの制服姿でちょっと手が出そうになる…

オレって…こんなにヤラシイ奴だったっけか?

でも…まだまどかは学生なんだよな…

最近ふとそんな事を思う様になった…
顔はまだ化粧もしてないせいか幼さが残る顔立ちだが身体はもう立派な大人の身体で…
作ろうと思えば子供だって作れる…早ければ数ヶ月後にはそれも可能なわけで…

なのにまどかとの会話には英語や数学の公式や…古文や歴史が出て来て…
高校生だと言う事を思い知らされる…

オレ…このまままどかを毎晩の様に抱いてていいのか?

そりゃ高校生でもそんな事してる娘なんて沢山いるだろう…
でも…だからって…本当にこれでいいのか?

「大ちゃん…」
「ん?」
「どうかしたの?何か元気ないよ。」
「そんな事ないよ。」
「昨夜頑張り過ぎちゃった?」
「ばか!朝から何言ってんだ。ほら急がないと遅刻するぞ。あと10日だろ。」
「うん。2月はほとんど学校行かないし…そしたら卒業式だよ。」
「そうか…」
「大ちゃん?」
「いや…ほら店に行くぞ。」
「………」

何だかいつもと違う…そんな大ちゃんだった…


「オスまどか!」
「結城君。」
「いよいよカウントダウン始まったな。」
「え?」
「卒業式たよ。やっと大分自由になれる。」
「でも結城君はまだ安心出来ないでしょ?」
「一応確実な所受けたから大丈夫だろうって言われてるからよっぽどヘマしない限り大丈夫!」
「そっか…」
「まどかは一応坪倉さんの所に就職って事にしてあるんだろ?」
「うん。卒業してすぐに結婚とは限らないしさ…先生にそんな事も言えないしね。」
「お!随分消極的じゃん?あんなに仲いいのに…」
「なんかさ…大ちゃんの様子が変なんだよね…」
「変?」
「うん…あたしに遠慮してるって言うか…気を使ってるって言うか…
怒ってるとかじゃないみたいなんだけど…」
「まさか…」
「まさか?」
「いや…坪倉さんに限ってそんな…」
「何よ!」
「いや…」
「結城君!」

「浮気…とか?」

「大ちゃんはそんな事しないわよ!それにいつもあたしが一緒にいるんだもん!
浮気なんて出来るはずないでしょ!」

「だ…だよな…そんなはず無いよな…はは…は…」
「結城君?」
「でもさ…俺達ってまだまだ子供なんだよな…この前嫌ってほど思い知らされたからさ…」
「結城君…」
「もしオレが今ハタチ過ぎた大人だったら何の問題も無く堂々と彼女と付き合う事が出来た…
結婚だって…たかだか数年の違いでだ…」
「そうだけど…」
「だからもし今彼女の目の前に社会人の収入のちゃんとした男が現れたら…
彼女はそっちを選ぶんじゃないかって不安はいつもあるんだ…
彼女を信じてないとかじゃなくてオレはこれからまだまだ学生生活は続くわけだし
バイトくらいじゃ生活出来ないしさ…」
「結城君って真面目に考えてるんだね…」
「まどかより深刻なんだぞ!だからしっかりしろよ!」
「うん…」

なんて励まされたけど……

「浮気?大ちゃんが?」

まさか…なんて言う気持ちがある事は確かなんだよね…


「ただいま……」

「お!まどかお帰り。」

「 !! 」

お店のドアを開けたら大ちゃんがお客さんのテーブル席で誰かと話してた…

後姿だったけど長い髪の毛と後姿でわかる…女の人だ…


「いらっしゃいませ…」

いつものクセでそんな挨拶をした…
大ちゃんが同じ席に座ってるんだから大ちゃんのお客さんなのに…

「彼女がさっき話したまどか…まどかこっち来て!」

「え?」

私の事を紹介する相手って?

カバンをカウンターの席に置いて大ちゃんの座ってる席の横に立った。
やっと相手の女の人の顔が見れて……

「 !! 」


見た瞬間息が止まった……だって……目の前にいる人は…


………文香さん?