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「……芫くんくっ付き過ぎ…」
「これでもみかげの事押し潰さない様に踏ん張ってるんだぞ。」
「え?」

そう言えば結構…ううん…大分電車の中は混み合ってる。
そんなに混んだ電車に乗った事無いから…
あまりの混雑に呼吸も詰まりそうなほど…圧迫感と本当の圧迫が同時に襲って来る…

初デートの帰り道…
帰りの電車の中での2人の会話…
そんな電車の中で芫くんが向かい合った状態で片手は私の身体に…
片手はつり革に捕まって私を庇いながら乗っててくれてるんだった。

「こう言う時背の高い人っていいね。」
「…まあ…そうだね…」
「?どうしたの?苦しい?」
「んー…ちょっと。」
「どうする?次の駅で降りてもう少し時間ずらす?」
「そんな事したら帰るのもっと遅くなるだろ?みかげの兄貴に文句言われるんじゃないの?」
「……そうだけど…明日休みだし…少しくらいなら…」
「大丈夫。」

そんな事言うなら朝帰りしようか?なんて思わず口走りそうだ。
さっきからオレの腕はみかげの腰に廻されて…自分の方に引き寄せてる。
結構な密着でオレに話し掛けるたびにそのままキスするにはバッチリの見上げ角度で…
ずっとみかげにキスしたいのを我慢してる……

だから辛いんですけど……


「みかげの方こそ大丈夫か?また倒れるなよ。」
「うん…もう平気…緊張もしてないもん。」

もしかしてそれはもう帰るからなのか?
それでホッとしてるんじゃないだろうな……


自分の降りる駅に近付くにつれて段々車内の人口密度も減ってきた。

「芫くん…」
「ん?」
「もうそんなに混んでないんじゃない?」
「え?ああ…!」

って今気付いた様なフリして…
ずっと廻されてた芫くんの腕がとっても気になって…
だって気を許すともっと密着して…キスされちゃうんじゃないかと思えたから…

いつも…キスする時の立ち位置にそっくりで…


「はぁ…楽ちん。」

残り何駅かで2人並んで座れた。
滅多に電車で2人共座ったりしないけど今日は特別。

視線の先に繋いだ手が見える…
しっかりと握られたお互いの手が芫くんの膝の上に乗ってる……

「ん?」
そんな視線に芫くんが気付いた。
「ううん…何でもない…」
「疲れた?」
「ちょっと…ね。芫くんは?」
「結構…こんなに歩いたの久しぶり。」
「運動不足なんだよ。」
「じゃあ今度っからみかげに運動させてもらおうかな。」
「?」
言ってる意味が……?
「そう言う顔されるとバツが悪いんだけど…」
「???」
「何でも無い!忘れて。」
「????…変な芫くん。」
「…………天然か…?」
「ん?」
「いや……」

程なくして電車がみかげの降りる駅に着いた。
時間も時間だったし他に降りた客もまばらで…
階段を上り始めてすぐにみかげを抱き寄せてキスをした。

「………!!!んっ…!!んん……」

抵抗出来ない様にしっかりと抱きしめた。
ずっとオアズケ状態でもう我慢の限界!!
だから普段はしない思いっきり舌を絡ませたディープなキスをした。
多分みかげは焦ってるはず。

「んーーーーー ♪ ♪ ちゅっ!」

最後は触れるだけのキスをして取りあえず満足。

「もう!!!こんな所でしないで!人に見られちゃう!!」
「大丈夫だよ。壁で周りからは見えないしオレ達が最後だしこんな時間に誰も来ないよ。」
「それでも!!!」
「あのね…今日オレがどんだけ我慢してたと思う?これでも大分気使ってたんだぞ。」
「……何で?芫くんっていっつもそんな事ばっかり考えてるの?」
「?…なんで?好きな子と一緒にいたらそう言う事考えるだろ?」
「………やらしい!!」

カチン!!

「はぁ?オレがヤラシイなんて初めっからわかってただろ?」

何でそんなにカチンと来たのか…別に疲れてたからじゃない…
何でだか…きっとオレと別れるのに名残惜しそうにしてないみかげの態度が
気に入らなかったからなのか…

『帰りたくない…』

くらい言って欲しかったからか??
何気に自分の駅に近付くにつれホッとしてる様に見えたからか……


「……………」
みかげが何も喋らずオレを睨んでる。
「………はぁ…悪い…言い過ぎた…」
「………芫くん?」

みかげの頬にそっと手を伸ばしして触れた…

「この後も…まだみかげと一緒にいたい…帰りは送っていくから…いいだろ?」

「……一緒にって?」
「夜の散歩。」
「あんなに歩いたのに?」
「今度は昼間とは違うだろ?2人っきりだ。」
「……2人っきり?」
「怖い?」
「なんで?」
「いやらしい事されるかもしれないから。」
「 !! 」

正直に言ったらみかげが驚いた顔した。
さっきの今だもんな…そりゃ嫌でもされる事の想像がつくはずだし。

「…いやらしい事…するつもりなの?」

「オレはずっと前からしたいと思ってるよ。前から言ってただろ?
でもいきなりはみかげが嫌がるから我慢してんの。」
「なんでそう正直にハッキリ言うの?そんな事言ったらヤダって言うもん。」
「……まだ駄目か。」
「?」
「いや…ハニカミながら『いいよ。』って言ってくれるかと思って…密かに期待してんの。」
「…………」
「まあいいや…とにかく帰ろ。」
「うん……」

駅の階段を改札口に向かいながら…家までの帰り道で…
もしかしたらそんな気になったりするのかな…なんて思う。

だって…きっと芫くんに『公園に寄って行こう。』って言われたら私は断らない気がするし…
さっきみたいなキスされたら…もうワケがわからなくなっちゃう……

自信がない……

そんな事を私が考えてるなんて…芫くんわかってないだろうな…
ちょっとだけ…そんな行為に興味がある…今日この頃………

私もいやらしいのかな?
口に出して言ってくる芫くんよりも……わぁ〜〜恥ずかしい!!!

「みかげ?」
「え?」
「どした?顔真っ赤だぞ?」
「なっ…何でもない!!!」

やだ!こんなに慌てなくたって…

「あ!」

「え?」

芫くんが改札口の方を見てそんな声を出した。

「あ…お兄ちゃん…」
「お帰り。2人共遅かったね。」

何故かお兄ちゃんが改札口の前で待ってた。

「何でお前が此処にいるの?」
オレは不思議で聞かずにはいられなかった。
「電車に乗る前にみかげから今から帰るってメール貰って
大体この時間に着くかなって待ってたんだ。」

「…………」

確かにみかげが電車に乗る直前に心配してるからってコイツにメールを送ってたが…

迎えに来るか??普通???オレが一緒なのわかってて????


「だからって何で此処にいる?」
「君の手間を省いてあげようと思ってさ。いくら何でもこの時間にみかげをウチに送り届けたら
君だって帰るのが遅くなるだろ?申し訳ないからね。」

「……………」

それは余計なお世話だろう?

「じゃあ帰ろうみかげ。お世話様東雲。」
「…………」
「あ…じゃあね芫くん。」
「ああ…」

そう言うしか無いじゃないか……

「後でメールするね。」
「………」
手だけ振って応えた。

って……気を利かせろ…いや…利かせすぎなのか?シスコン兄貴。

「はぁ……」
何だかドッと疲れた。



「ん?何だ?泊まりじゃないのか?」
快の奴が驚きちょっと呆れちょっと見下し多少の眼差しで
帰ってきたオレを見てそう言った。

「泊まりたかったけどな。邪魔が入った。」

って泊まるつもりなんて更々無いが…あの後まだイチャイチャするつもりだったのに……

「そんなに妹が可愛いかね?」
リビングのソファに座りながらそんな事をボヤいた。
「ああ?」
「シスコンだよ。みかげの兄貴!駅までみかげを迎えに来たよ。」
「ふーん…まあ可愛い子だからな。オレが兄貴だったら溺愛して男なんか寄り付かせねぇ…
半径50cmに近づく奴は容赦無く瞬殺!」
「………お前ならやるな…」
「もしお前と悠が女だったらオレが女にしてやる。輅は溺愛!」
「真面目な顔して人の道外れた事力説してんじゃねーよ!」
「ああ…近いうちに輅が来るってよ。」
「輅が?お袋もか?」
「当たり前だろ!お袋が輅1人で此処に寄越すわけ無いだろ?」

「はぁ…タリイな…」

今から考えても気分が重くなる。
オレ達上の3兄弟から隔離する様に育てられてる輅が来ると言う事はお袋も来ると言う事で…
オレ達から隔離してるといってもオレ達を毛嫌いしてるわけじゃない…
それは逆で輅と同じ位オレ達の事を溺愛してる…だから疲れる…

本当なら一緒に暮らしたいんだろうがオレ達の特に快と悠の女共との接触を許せないから
親父の転勤に輅を一緒に連れてサッサと出て行った。
オレで失敗したのが余程堪えたらしい。

快と悠の女の事は言っても無駄たとわかってるからその事に関しては文句は言わないが…
とにかく久しぶりの対面はオレにとって苦痛でしかない…
この年でお袋にベタベタされるのは勘弁して欲しい。

「外泊すんなよ。オレが許さん!」
「わかってるよ……」

じぃ〜…

「ん?何だ?」
「何で昔から快って親父とお袋に気使うんだ?」
「親だからに決まってんだろ!オレはオレを産んでくれた事に感謝してる。」
「はあ?初耳だけど?」
「世の中のあんなに楽しい快楽を体験する事が出来たのはこの世にオレを産んでくれたからだ。」
「何だよ…結局エロイ話か……快楽って『H』の事だろ?」
「当たり前だろ!他に何がある?」
「ヘイヘイ…お袋にそう言ってやれば?卒倒モノだろうけど。」

オレは飲み物を掴んで自分の部屋に引き上げた。
部屋に入った途端携帯が鳴った。
みかげからのメールだ。

『今日は楽しかったね。また行こうね。今度は芫くんの行きたい所で ♪ 

もう今夜はお風呂は入って速攻寝ます。また明日…

おやすみなさい。 みかげ 』

「次はオレの行きたい所って…ホテルって言ったら来るのか?」

なんて現実になるはずもない事を呟いて短めな文章とおやすみの言葉を付けて
みかげに返信のメールを送ってオレもシャワーを浴びに部屋を出た。


次の日はみかげが家族と用事があるからと会えなかった。
夕方からでもと思ったけど何だかタイミングが合わず結局会えずじまい…
ま…明日学校で会えるし我慢した。

オレが我慢ねぇ……


「どう?廻ってみて?」

「う〜ん…」

月曜日の放課後…
未だに何処の部活にも入部してない私は友達に付き合ってもらって部活見学。

「皆は何部なの?」
「うちらは帰宅部。バイトしたかったからね。」
「あたしは美術部。ほとんど部活無いから気楽だよ。」
「ふーん…」
「この学校部活イマイチだしねー運動も盛んじゃないし…」
「いいじゃん。帰宅部で?東雲先輩3年で来年卒業でしょ?
3学期なんてほとんど学校来ないんだし今のうち一緒にいれる時間楽しんだ方がいいよ。」

「うん……」
そっか…卒業…しちゃっうんだよね……

「今日は待ってるの?先輩?」
「…うん…」
「ラブラブだよねぇ〜〜」
「ホント!」
「そんな事無いよ…」
「そんな事あるって!」
「やっぱりもう先輩とは?」

「え!?」
何で?一斉に皆の目が光った??

「ま…まさか…そんな事…」
「そんな事って…みかげちゃんはそう言うの不潔!とか思ってんの?学生の身ではしたないとか?」
「……そんな風には思って無いけど……誰かこの中でそう言う人…いるの?」
「えーこの中では………でもクラスにはいるかもね…」
「あたしだってカッコイイ彼氏が出来たら挑戦してみたいよ!」
「え?」
「だって興味あるもん。あたし達位のお年頃なら普通でしょ?」
「やっぱさぁこう超ムード抜群のタイミングでガバッ!!っと…」
「ガバッとってムード無いじゃん?」
「じゃあどんな?」
「こうシットリと?ね?みかげちゃん!」
「って知らないってば!」
「またまたウソばっかり!!」
「ホントだよ!!ホント!!」

それから部活の話なんて何処へやら……皆その手の話…好きなんだなぁ…
やっぱりそう言うのが普通なのかな……


「…芫くん?」

すっかり遅くなって5時近くに芫くんの待ってる保健室に来た。
何で保健室なんだかわからないけど…

声を掛けたけど返事が無い…いないのかな??
こっそりと3つ置かれてるベッドを覘くと窓際の一番奥のベッドで
芫くんが気持ち良さそうに眠ってた。
しっかりカーテンまで引いて熟睡モード……

「芫くん?」
もう一度呼んだけど返事は無し。
「そんなに熟睡?…!!あ…!」

そう言えばここで初めて芫くんに会ったんだっけ…
目が覚めたらいきなりキスされてて…すごくビックリしたんだった。
全然悪ぶれてなくて…私の目を覚まさせる為にキスしてたらしいけど…
普通しないよね…ホント芫くんには驚かされる……

「じゃあ今度はお姫様のキスで起きるかな?」

ちょっと悪戯心が芽生えて…挑戦。
自分から男の人にキスするなんてドキドキもので…
出来れば目が覚めなければいいな…なんて思ったりもする…

「……ちゅっ…」

眠ってる芫くんの唇にそっと本当に触れるだけのキスをした…
あったかくて…柔らかい……

「あれ?」

ピクリともしない…ホントに起きないのかな?
どうしよう…これは目が覚めるまでする??

「 ………… 」

もう一度そっと触れるだけのキスを……って

「きゃっ!!」

腕と腰に芫くんの腕が廻されてくるりとベッドの上に仰向けに倒された!!

「いらっしゃいお姫様。待ってたよ…って言うか待ちくたびれました。」
「お…起きてたの?」
「最初のキスで。」
「ズルイ!寝た振りしてたんだ!!」
「だってこんなチャンス滅多に無いから。」
「ごめんね…遅くなって…」
「で?決まったの?」
「まだ迷ってる…運動部は土・日も無くなっちゃうし…文化部はなかなかピンと来るのなくて…」
「じゃあ今まで通りオレと一緒の帰宅部だ。」
「友達もそうしたらって…芫くん3年生だから…2人で帰れるのちょっとしか無いよって…」
「………!!…そっか…まともに通うの2学期までだもんな…トータルあと数ヶ月か。」
「うん…」
「みかげ…」
「ん?」

「それまでにはオレのモノになってな。」

「………!!!」

いきなりの大胆発言で私は心臓がドキンとなった。

「タイムリミットは卒業式。」
「え?」
「オレ待てるのそこまで…卒業したらこうやって簡単にみかげに会えないし…
学校で他の奴にチョッカイ出されても守ってやれないから……」
「芫くん…」
「…………」
芫くんがじっと私を見つめてる…
いつもと違って上から見下ろされてるんだ…
芫くんの腕が私の首の後ろで腕枕状態で…
もう片方の腕はしっかりと私の腰に密着してる…
これって…ちょっと…マズイ状態じゃ……

「わかった…考えとくから…もう帰ろう……
それにこんな所誰かに見られたら…大問題だよ…」

「誰も来ないよ。先生も帰ったし…」
「……あ…あの…でも…」
「怖い?」
「………」
「こんな所で最後までしないよ…でも…ちょっと練習。」
「れ……練習?」
「そう。みかげが本番で焦らない様に。」
「……い…いいよ…練習なんて…私本番に強いから…」
ってこれも大胆発言じゃない???
「それは期待できるね。」
「……え?いや…その……」

「好きだよ…みかげ…」

「…んっ……」

芫くんが舌を絡ませるキスをする…私はこのキスがちょっと苦手…
上手く息が出来ないし…どうしていいのかわからないから…

「……あ…ちょっ…芫…くん…」

だからとんでもなく焦ってる!
芫くんの肩を押し戻してた左手はあっさりと芫くんの右手でベッドの上に抑えつけられた。

「まっ…や…」
「みかげ…」
「…………」
「ちょっとじっとしして…怖くないから…」
「…………」

芫くんのその言葉を…何故か素直に信じてしまった…
さっきまでそんな事を友達と話してたからかな……
それとも…自分でも芫くんとのそんな行為に…興味があったからかな…

「……んあ…あ…」

芫くんの唇が首筋に触れただけで…そんな声が漏れる…
だってくすぐったいって言うか…モジモジするって言うか…

とにかく変な感じ!!

「や…芫くん…あん…」

何をしたんだろう…あ…芫くんが私の首筋を舐めたんだ…
もう心臓がドキドキ……

「ひゃっ!!げ…芫くん……!?」

制服の上着の間から芫くんの手が入って来て…ブラの上から私の胸に触れた!
「……すごい…ドキドキしてる…」
「あ…当たり前でしょ……」
顔が引き攣ってるのがわかる…
「も…もう…練習は十分だから…お…おしまい!!」
「もう少し…」
「…んっ!!んっんっ…!!」

またキスされてやんわりと胸を揉まれてる……ちょっ…なんで?なんか胸が変だよ…
痛いわけじゃなくて…でも…すごく敏感に芫くんの掌の感触を感じるし…
キスで頭の中真っ白だし………

どう言う事???

「んあ…あ…」
「みかげ…オレの身体に腕廻してみて…きっと安心する…」
「…え……?こ…こう?」
言われるまま…芫くんの首に両腕を廻した。

勝手に力が入って芫くんを引き寄せてる…
芫くんの身体って…こんなにしっかりしてるんだ…
女の子とは違う…がっしりしてて…でも…あったかい…

「芫…くん……芫くん……」

何でだか芫くんの名前を何度も呼んだ…そうすると安心出来たから…

この世の中で…数え切れない程の付き合ってる男の子と女の子が…いつかは体験する事…
今まで男の子と付き合うなんて自分では想像もしてなかったから…
今自分が芫くんとこんな事してるなんて……ウソみたい…

もっとずっと後で…こんな事になるのかなぁ…って思ってた…
もっと…こう言う事に嫌悪感があって…私には無理だと思ってけど……

私も普通の女の子だったんだなぁ………


芫くんが制服の襟元を大きく広げて胸元に唇を押し付ける。

「…?…!!!ンッ!!」

チクリと言うか…チクッと言うか…変な感じがして…
でもちょっと軽い痛みの様な感覚があった。

「?なに?」

「キスマーク。」

「キスマーク?」

「これ見て…オレの事思い出して。」
さっきの場所に赤い痣の様な痕がクッキリと付いていた。
「…………」
「これ以上するとオレ止めれる自信無いから…残念だけどおしまい。」
「…………芫くん…」
「でも…いつかみかげの全部が欲しい……」
そう言って私の頬を優しく芫くんの掌が撫でる…
「…………」
もう私の心臓はドキドキ……何だか真面目な顔なんだもん…

「………うん…」

「ありがとう。約束な!」

「…うん…」


その後も…

保健室のベッドの上で芫くんと舌を絡ませるキスをいっぱいした。
ちょっと上手になったって…芫くんが褒めてくれた。

でも…喜んでいいのかな??