19
「ホントに一杯買ってもらっちゃった ♪ 」
前から欲しかったぬいぐるみを何個も買ってもらった。
いっぺんに持ってぎゅうっと抱きしめる。
ひゃあ〜〜幸せ ♪
でも…本当に今日のしいなはどうしたんだろう……
何だか思い出を作ってたみたいだった…
「…しいな…」
しいながシャワーを浴びて寝室に入って来た…
しいなってば裸のまんま入って来るから…ホント目のやり場に困る。
ちょっとは慣れたけど…って慣れていいのかな?
オレはパジャマ姿でベッドの上で座ってる…
だって…それくらいは飼い主としての義務だって言うから……
そりゃ…抵抗はあるけど…だんだん気持ち良くなって来ちゃったのも確かで……
まさかこんな事になるなんて自分でもびっくりで…今夜もしいなに遊ばれるんだろうな……
ちょっと期待交じりのドキドキ感が否めない……
考え方までしいなに影響されちゃったのかな…
「……あ…」
いつもと同じ様にあっさりとパジャマは脱がされた。
「ん……」
しいなの掌もキスももうオレの身体に馴染んでる…
「ひゃ…は…ぁ…ぁ…」
感じやすいオレはしいなに触れられるだけで大きくのけ反る。
しいなの唇と舌と八重歯がオレの身体中を這う…
あったかくて…優しくて…ちょっとくすぐったくて…ちょっぴり痛い…
「…はぁ…はぁ…しいな?」
気付くとしいながオレに覆いかぶさってジッとオレ見下ろしてる…
「耀……」
「……?…」
しいながオレの耳元に顔を近付けて…そっと囁いた…
「 …今夜…契約する… 」
「??」
一瞬しいなの言ってる意味がわからなかった…
散々遊ばれてたから…頭の中がボウっとなってたし…余計直ぐに理解出来なくて…
「契…約…?」
……耀…
「ああ…」
…どうか……頼む……
あっさりと開かせた耀の脚の間に身体を滑り込ませる。
いつも耀の身体で遊んでたから耀も警戒しない…抵抗も無い。
ただいつもは…オレの舌と指で攻めまくってる…でも今夜は…
「…あ…」
オレの背中に廻されてた耀の指先に徐々に力が篭る…
「……耀…」
「ンア…あ…」
耀の指先がオレの背中に爪を立てる…
「……うあっ………や…ああ!!」
ゆっくりと耀を押し上げると耀の眉間に苦痛の証が現れた…
初めてなんだもんな…たしか初めての時は苦痛が伴うと聞いた…
「あ…あ…」
とんでもなくキツイ…けど大丈夫か?
そんな事を気にしながらもオレは耀の身体を押し上げていく…
「…しい…な…しい……ンン!!」
耀が呼ぶオレの名前に頭が痺れる…
我慢出来なくて加減無しで耀を押し上げた。
「うぁ…!!あ!あ!あ!ああ!!」
何度も何度も押し上げてオレを感じさせてやる…
ずっとこうしたかった…交わりたかった…
……オレのものに…ずっとしたかった…
「やあ……アン…あ!あ!」
耀がオレにぎゅとしがみつく。
そんな耀を片腕で抱えてもう片腕で2人の体重を支えながら上半身を少し起す。
そうして更に深く耀に入っていく…
「ンン…はっ!はっ!は…ああ…ん…」
オレに押し上げられる度に上下に動いてのけ反る耀の口を塞ぐ…
そんなオレの舌から耀が逃げて…
さっきより力強く…耀が大きくのけ反った……
「…ハァ……ハァ…」
耀が目をつぶったまま浅い呼吸を繰り返してる。
「……耀…」
優しく両手で頬にかかった髪をどかしてやって…髪を撫でた…
オレは心臓がドキドキで…こんな事は初めてだった。
「……耀…」
もう一度名前を呼んだ。
「……ん…?」
耀がうっすらと目を開けた。
その瞳は涙で潤んでるのかそれとも…
「…………」
オレはそっと耀の耳元に口を近付けた。
「寝る時は裸だぞ。」
そう命令する。
「…ハァ…ハァ…ん…嫌…だ…!!」
「 !!! 」
はっきりとそう聞こえた!
「裸なんかで…寝る…もんか…」
「…!!………耀…」
「……なに?」
「契約成立だ。」
オレは今まで誰にも見せた事の無い笑顔でそう宣言した。