hanjyuu





「椎凪ちゃん子供好き?」
「は?オレそう言う趣味無いけど?」
「違うわよ!純粋に子供が好きかって聞いてるの!」
「…まぁ嫌いじゃないけど?普通…」

突然何言い出すんだか…この男は…ちなみに本人には言えない…
本人はすでに自分はれっきとした女だと思ってるから…
此処はそんなママが経営するオカマバーのカウンター …別に好きで来たわけじゃ無い。
刑事と言う職業柄お互い持ちつ持たれつの間柄で付き合いも長い。
そんなママから来て欲しいって言われたから来たまでで…
お店が開く 前でよかった…じゃないと帰してもらえなくなる…
あいつらに…

「実はね…子供預かっちゃってね。」
「あっそ。だから?」

それがオレに何の関係があんだよ。

「椎凪ちゃん引き取ってくれない?」
「はぁ?」

店の奥に通されながら納得いかない態度で文句を言った。

「何でオレなんだよ。アンタだってオレ以上にコネあん だろ?」
「駄目なのよ…どうもあたしじゃ危ない関係に渡しちゃいそうでさ…」
「確かに…ね…」

今までのコイツからしたら有り得る…
裏では法律スレスレの人身 売買や特殊な人種のリクエストに応える相手を探したりして
どんだけ稼いでるか…

「子供はさ取り扱い対象外なんだけどお金になりそうな子だから…」
「金になりそう? どんな子供だよ?金持ちの子供とかか?まさか身代金要求するとか?」
「まさか…違うわよ!半獣って見た事ある?」
「半獣?」

半獣とはしばらく前から上流階級で 流行り出した生き物だ。
半獣と言っても見た目は人と全く変わらない…耳と尻尾があるくらいで…タイプは犬型と猫型。
かなり値がはって一般の奴らじゃ手が出ない。
ただ人と変わらないせいか不当に扱われる奴も少なく無い…
月に何体か事件として会う羽目になる…変死体として。
その度に闇から闇に葬られてる。
まだ世間では大っぴらに出来ないらしい。

「半獣のガキ?」
「そう。ちょっと訳ありの子でね。人と半獣の子供。」
「は?人と半獣の?それって可能なのか?」
「らしいわよ。 実際いるんだし。あたしの仲よかった子が母親なんだけどこの前事故で亡くなっちゃて…
父親は人に飼われてる身だし子供が出来たなんて知らないらしいわ。」
「アンタが 育てりゃいいだろ?」
「だからあたしはそう言うの向いてないの!別に椎凪ちゃんに育てろなんて言わないわよ。
ただホントにいい人に育てて欲しいのよ。
椎凪ちゃん なら探してくれるでしょ?あたしは裏の人間しか知らないから。
まぁ椎凪ちゃんが育ててくれるって言うならあたしは大歓迎だけど。」
そう言ってウインクされた。
「ふざけんな!誰が…」

「半獣ってあっちが凄く良いんですってよ。椎凪ちゃんにピッタリじゃない。ふふっ」

意味ありげに笑う…殴ってやろうか?

「オレの相手 すんのに何年かかると思ってんだよ。」
「あら直ぐよ。2・3年で大人になるんだから。やっぱり人とは違うのね。
でもあの子はハーフだからどうかしらね?」
ドアノブに 手を掛けたままオレを振り返る。
「臆病な子だから静かにね。でもとっても可愛いわよ。」
またウインクしてきた。
「だからオレはそう言う趣味無いって…」

ドアを開けると部屋の奥にベッドが見える。
その上がムクッと起き上がった…

「ようくんよ」
「男?」

思わず確かめた…人の歳で言うなら二歳くらいだから区別 がつかなくても仕方ないか?
でも…そんな事より…

「ハズレ!女の子よ。ようって言う名前は父親の名前なんですって。だからようくんって呼んでたらしいわ。
旦那様の 事愛してたのね…素敵!」

一人恍惚と浸りきってる奴の事なんかオレの意識から消えてた…

じっとオレを見つめてる大きな瞳…ポッチャリした薄ピンク色のほっぺ…小さな唇…
ぴょこんと頭に付いてる垂れた耳…微かに動くしっぽ…

ヤバイ…何だ…この気持ち…オレはロリコンなんかじゃ無い…無いけど…

「オレが引き取る…」

無意識に口走ってた。

「え?」

ママが驚いた声を出した。

「べ…別に無理しなくていいのよ…椎凪ちゃん…」
「無理なんかしてない…オレが育てる…」
「ええ!いいの?そうしてくれればあたしは安心だけど…」
「身の回り綺麗なんだろ?」
「当たり前でしょ。」
「ならいい…」
オレはゆっくり近づいた。
「おいで…ようくん。」

さっきと同じ瞳が見上げてる…その瞳に惹かれる…怯えてるのかと思ったがゆっくりと手が上がる……
抱き上げてお互いの顔をまじまじと見つめた… 茶色の大きな瞳…吸い込まれそうだ…
思わず顔が綻んだ…隣でママが化け物でも見るみたいな顔でオレを見てる(らしい。)


「じゃあな。」
「よかった。よろしくね!」

大事にようを抱きかかえて帰る椎凪の後ろ姿を見送りつつオカマバーのママの口元が緩む。

「あの子の瞳の力って凄いわね…あれも半獣の能力なのかしら…
あの子の母親に聞いて なかったらあたしも危なかったわ…
ふー…ごめんね。椎凪ちゃん。だって表の人間で信用出来るのあんただけなんですもん。」

そう言って悪戯っぽく笑って肩をつぼめた。



家までの帰り道…抱き上げてるようくんの小さな手がオレの首筋に触れる…柔らかくて暖かくて…
ちょうどオレの唇がようくんのおでこに当たる…なんとも言えないくすぐったい感覚が 心地良い…
今まで感じた事がなかった。

チ ュ ツ

自然におでこにキスしてた…ようくんは何事もなかった様に真っすぐ前を見てる。

「やるね。ようくん… オレのキスに振り向いてくれないなんてさ。クスッ」

どうしてなんて思わなかった。
オレ達の出会いは必然だったんだと思えるから…
ママが言う様に半獣の能力かは定かじゃ 無いがそんな事どうでもいい…
オレはこれから…オレの愛情全てをようくんに注ぎ込む…周りが驚くほどに…



ようくんを連れての帰り道…ようくんの洋服から身の回りの物etc… ごっそりと買い込んだ。

駅から直ぐの数多くの店が立ち並ぶビルの一つに入る。
店の名前は「TAKERU」。
ビル一つが丸々店の物でその最上階がオレの部屋。
と言ってもオレを含めて男三人で暮らしてる。


「まだ二人共帰って無いか…」

勝手に子供なんか連れて来たからここには居られない…か…

「ようくんちょっと待っててね。」

荷物を整理する間ようくんをソファに座らせた。
思いの外時間が掛かった。
買って来た服を出しながらついつい頭の中でようくんに着せてたら
時間が経つのを忘れてしまったからだ。


「ごめんね。ようくん…あれ…」

待ちくたびれたのかソファで寝ちゃってる。

「可愛いよな…」

プニブニとほっぺを突いた。



「ただいま。」

それから30分位して二人が帰って来た。

「お帰り…」
「あれ?誰ですか?この子…」

流石…リビングに入るなり慎二君がオレに聞いて来た。

「実は…今日から オレが育てる事になったんだ…」
「え?育てる?まさか椎凪さんの?」

隠し子とでも言うつもりか?

「ちっ…違うよっ!頼まれたの。」
「頼まれたからって普通育 てねーだろ?」

祐輔が不機嫌そうに言う。

「分かってるよ。だからここ出るからさ…二人に迷惑掛けないから。」

「……椎凪さん…」
「良く考えたのかよ。」
「ああ…気持ちは変わらない。」
「そうですか…」

そんな会話の中ようくんが目を覚ました。

「あふっ…」

可愛いあくびが聞こえた…三人の視線が一斉にようくんに向く。
振り向いた二人が一瞬止まる。

「何ですか?この子…」
「半獣の子なんだ…ようくんって言うんだ。」
「半獣?話しには聞いてますけど…こんな近くで見るの初めてですよ…」
「何だ?さらって来たのかよ?ってかお前…見境無しだな…この変態野郎!」
「んなわけないだろっ!!純粋に育てたいと思ったんだよ!」
「話せるんですか?」

二人がようくんの傍に 近づきながら不思議そうに聞く。

「んー…今の所しゃべって無いかな…」
「へー…」

二人がようくんをまじまじと観察する。
オレはコーヒーを淹れようとカップを出した。
二人の会話が聞こえて来る。

「何だメスじゃねーか。」
「ようくんなんて言うから…」

へ?なに?何の事?って…

「ぎゃぁぁぁぁぁっ!!!あんた達何してんのっ?!」

見れば慎二君の手にはようくんのズボンらしきモノが握られてる!

オレは慌ててようくんの傍に駆け寄った。

「二人共何してんのっ!変質者!スケベ!ようくんの純潔返せっ!」

慎二君からズボンを引ったくりようくんを抱き上げて喚き散らした!

「すいません…男の子には見えなくて確かめただけですよ。」
「テメェ…女なら誰でもいいのかよ!」
「だから違うって!」
「でも…昼間どうするんですか?夜勤の日とか…」

いきなり現実に引き戻された。

「え?あ…一人には出来ないから預けると思うけど…」
「ふーん…僕協力しましょうか? 預かってくれる所も紹介しますよ。
理解のある所じゃないと半獣の子供なんて預かって貰えませんよ。」
「そうかな…」

確かに不安はあった…それにイジメられたりしないか…

「それに出ていく 事無いんじゃないですか?ねぇ?祐輔。」
「オレは別に構わねーけど?テメェが面倒見んだろ?」
「うん…でも本当にいいの?」
「ようくんの可愛いさに完敗ですよ。ね。フフッ…」

慎二君がオレからようくんを受け取ると愛しげに抱きしめた。

「でも女の子なのに「くん」は無いんじゃないですか?」
「でもようくん以外反応しないんだ。何度か他の呼び方したんだけどさ。
母親がずっとそう呼んでたらしいから…まぁいいかなって…」
「そうなんですか…じゃあ仕方ないですね。よろしくね!ようくん。」



4人での生活が始まったある日…ようくんが異常に食べ物を食べ始めた…

元々チビの大食いだったけどそれを上回る食べっぷりだった。


「ようくん…そんなに食べて大丈夫?」

思わず声を掛けたけどようくんの食欲は止まりそうも無い。
ぱくぱく…むしゃむしゃ…食べる姿はとっても可愛い…
とりあえず見守ってると 満足したのか今度はベッドに潜り込んで寝る体勢だ。

一体どうしたんだ…?

「ちょっとようくん…」

頭までスッポリ布団を被って今度はミノムシ状態…相変わらず喋らないし…

「一体どうしちゃったの?ようくん…」

男3人心配しまくった…慎二君が医者を呼んでくれて診てもらったけどただ眠ってるだけだって…
交代でようくんの傍にずっとついていた…
オレは心配で心配で…隣で横になりながらずっと頭を撫でていた…

それから2日間ようくんは死んだ様に眠ってる…
不安になって呼吸を確かめるとちゃんと呼吸してて安心した。

3日目の朝…オレの頬をようくんが舐めてる…オレは気が付くと同時に飛び起きた!

「ようくん!!目覚めたのっ!!」

嬉しくてホッとしてベッドの上でようくんを抱きしめた。

「どうしちゃったの…ようくん…心配したよ…身体…大丈夫?」

そう言ってようくんを見つめると…ん?何だ?なんか感じが違う…あれ?
今まで正座すると同じ高さだった目線が何故か 少し斜め上目線…何で?

「あー!!そっか!ようくん背が伸びたんだ!そっか!!」

納得!どうやら成長する為の大食いと爆睡だったらしい…
何…熊ですか?冬眠ですか?ようくん…

「もー…心配させて…」

思いっ切りようくんのホッペをオレのほっぺでスリスリしてあげた。



オレ達4人の生活は何事も無く順調に進んでる…


「ただいま。」

「ようくん。椎凪さん帰ってきましたよ。」

慎二君がそう声を掛けるとようくんが奥から走ってお出迎えしてくれる。

「ずっと待ってたんですよ。ねぇようくん。」

脚にしがみ付いた耀くんを抱き上げる。

「ええっ そうなの?ありがとう。ようくん。んーー 」

オレはようくんのホッペにちゅうをする。
その後はようくんがオレのホッペを舐めてくれる…はず?

ん? ようくんが変だ…お返しをそっちのけでクンクンとオレの匂いを嗅いでる。

「どうしたんですか?」

慎二君が不思議そうに問いかける。

「さあ…オレにもさっぱり…」

ようくんの動きが止まった…そのまま下を向いて動かない。

「どうしたの?ようく…」

ご ん っ !!

「ぐがっ!!」

覗き込んだと同時にようくんが急に頭を上げ たから思いっきりようくんの頭で顎を強打した!

「ぐっ…うー…痛って…」

片手でようくんを抱っこして片手で自分の顎を押さえた。

「うーーー」
「え?あ… ちょっと…ようくん…?」

急にようくんが暴れ出してオレの身体を両腕を伸ばして突っぱねた。

「あ…危ないって…ちょっと…ようくん…」

仕方なくようくんを下に降ろす…降りた瞬間オレの部屋に走って行く。

「ようくん?」

何だ?一体どうしたんだよ…訳わかんねー…

「大丈夫ですか?一体どうしたんですかね?」
「分かんない…いてっ…」

顎を擦りながら部屋の方を見つめた…

「女の匂い…嗅ぎ取ったんじゃねぇの?あいつ一応犬型だろ?」

「えっ!?」

そんな祐輔の指摘にオレはビックリして思わず声を上げてしまった…
慎二君が呆れた顔でオレを見てる…

「お前…女抱いて来たろ?」

「へっ…?」

祐輔までもが冷たい眼差しだ…
普段ようくんに素っ気ないくせにしっかりようくんの味方なんだよな…

「椎凪さん…まあ…女性を相手にするなとは言いませんけど…もう少し気を使って下さいよね!」

「…………」

え…オレ?オレが悪いのか?オレのせいなのか???


部屋に入るとようくんがベッドにうつ伏せてイジケてる…
オレは女を抱いた後シャワーを浴びずに帰って来る…その時間も一緒にいたくないから…
下手に一緒にいる時間が長いと相手の女が 余計な事を言い出すから…
だから終わったら速攻家に帰ってシャワーを浴びる…

でも…まさかこんな事になるとわね…んー…


「ようくん…」

オレはそっとようくんの頭を撫でた…ようくんは振り向きもしない…

「ちょっ…ようくん…機嫌直して…」

優しく声を掛けてもダメだ…

「まいったな…」

こんな小さいのにチャント同性の匂いは分るのか?
こんな小さいのにヤキモチ妬いててくれるんだ…うれしいなぁ…

なんて思ってる場合じゃない…さて… どうすっか…

だってさ…ようくんオレの相手出来ないだろ?オレも男だし…許してくれないかな…

何をしても顔を上げてくれない…
仕方なくシャワーを浴びてようくんの 好きなお菓子をもって再度部屋に行った。


「ようくん…もう大丈夫だろ?他所の女の匂いなんてしないから…
ね?機嫌直して…オレ…反省してるからさ…こっち向いて…」

今度はうつ伏せてるようくんの顔の下に手を潜らせてチョット強引に起こした。

泣いてはいなかったけど…泣く寸前ってトコかな?

「ごめんね…好きだよ…ようくん… オレが好きなのはようくんだけだよ…
だから…お帰りなさいの挨拶してよ…オレ寂しいよ…」

先にオレからようくんの小さな唇にキスをした…
そのまま目の前でジッとようくんの 瞳を見つめる。
クンクンとまたようくんがオレの匂いを嗅いだ。
そして安心した様に起き上がるとオレの頬を舐めてくれた。

「よかった…寿命が縮んじゃうよ…ようくん…」

ようくんがオレの首に抱きついて来た…
ふう…と溜息をついてようくんを抱きしめる…って…

「あー…ようくん…」

しっかりと片手に持っていたお菓子を掴んでたようくんだった…
なんだ…オレに抱きついたんじゃなくてお菓子取っただけかよ…ちょっとガッカリ…

でも…次から気を付けないとな…ようくんに会う前にサッサとシャワー浴びなきゃな…


全く反省していない椎凪でした。



ようくんを引き取ってから2年が経とうとしてる…
あれから何度か大食いと爆睡を経験して今は見た目人間で 言うと小学校の高学年位かな?
気持ちちょっと小さめだけど…
相変わらずあんまり喋らない…でも意思の疎通には全く困らない。
3人の名前は言える様になったし。
「しーな」「しん」「ゆーすけ」だけど…その呼び方も可愛くてオレ達はようくんにメロメロだった。


順調に育ってると安心してたらまた大食いが始まった。

今度はどこまで 成長するのかとオレ達3人は楽しみにしてた。


いつもの如く3日目の朝…今日ようくんは目覚めるはず…

「しーな…」

ようくんの呼ぶ声がする…

「んー…おはよう。 ようくん…良かった…」

オレはホッとした…無事に目が覚めたんだね。ようくん…

「んっ…」

いつもの様にようくんがおはようのキスをオレにしてくれる。
もう小さかった頃と違って頬を舐めるんじゃなくてちゃんとオレの唇にしてくれる。

「んー…んっ?んんっ!!」

いつもと違うっ!!ようくんが思いっ切り舌を絡ませてきたっ!!
そんなキス教えてない…!!何?どうしたの?ようくんっ!!
オレは慌てて暢気に瞑っていた目を開けた。

「ええっ!?ようくんっっ!!!」

なんで?嘘だろ…
オレは何度も目を擦ったけど目の前のようくんは変わらなかった。

目の前のようくんは思春期を飛び越えて大人の女の身体になってる…

しかもなぜか裸…何故?

床の上を見るとパジャマが乱雑に脱ぎ散らかしてあった。
ああ…キツくて脱いだんだ…そりゃキツイよな…
そんな事を思いつつマジマジとようくんの身体を観察してしまった。
本当に一人前の女の身体…背はオレよりもかなり低めだけど一般的な女と同じくらい…
身体全体ふっくらと丸みを帯びてかなりの大きさの胸に目線が釘付けになる…

今までペチャンコな胸だったのに…

「へー…」

流石半獣…思わず感心してしまった…

「しーなっ」
「わっ!!」

真正面から抱きつかれてそのまま押し倒された。

「んっんっ」
「………」

ようくんがおはようのキスをオレにしてくれる…でも…何とも積極的で…
オレの舌が逃げると思ってるのか捕まえ様と深く深くオレの口の中に 入ってくる…

ダメだ…ヤバイって…こんなキスされたら…理性が…飛ぶ…

ようくんの裸の身体が容赦なくオレに密着してくる…膨らんだ胸はグイグイオレに押し付けられる…
今まで他の女にそんな事されても何とも思わなかったのに…ようくんだとダメだ…すっげー感じる…

でも…たった3日前までは小さな女の子だったんだぞ…しっかりしろオレ!!

理性と欲望の戦いだ…ようくんは欲望の味方してるし…勝てるか?オレ!!

ようくんがオレの首に腕を絡ませて強引に体勢を入れ替えた。
オレの下にようくんがいる… その間もずっとオレにキスする事を止めない…
首に絡ませた腕も更に力が入ってオレを抱き寄せる…

ダメだ…そんな誘惑に勝てるわけ無い…裸で寝てるオレに裸のようくん… お互い準備万端だ!
ようくんが長く伸びた2本の脚の間にオレを受け入れてくれてる…これは…行くっきゃない…!!

ゴメン…慎二君…祐輔…ようくんの処女… オレがもら…

「……っつ!!」

そんな事を思ってたら急に唇に痛みが走って我に返った。

「よ…ようくんタンマ!!ストップ!!」

グッドタイミング!! ヤバかった…助かった…

触れると指に血が付いた…
どうやら激しくキスしてたらようくんの犬歯でオレの唇が切れたらしい…
流石本物の犬歯…人間のものとは違う…

でも…本当助かった…やっぱ抱くのはマズイ…反省…

取り合えずオレのシャツを着せた。


その後…大人になったようくんを見て…

慎二君と祐輔が驚いたのは言うまでもない…