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* 今回R15のお話があります。隠してませんのでご注意を…



式が無事に済んでオレと由貴と参列者は別室の食事とお酒が用意された部屋に移動した。

社長は大役を果たし安堵の顔が印象的だ。
そんなに緊張したか?披露宴も控えてんだぞ?大丈夫なのか?

今はオレの父親と話しが弾んでる。
まあオレが中学からの付き合いだから…積もる話しもあるか…

満知子さんとウチの母親はずっと泣いてばかり…2人とも感無量なんだそうだ。
だから放っておく。

室外でも食事とお酒が飲めると言うのでオレと由貴…兄貴とメグとで外に出た。

「由貴寒く無いか?」
「うん…大丈夫。」

ちゃんと肩にストールを巻いてる…

にしても…アップされた髪にきっちりとした化粧に真っ白なウエディングドレスに…

ああ…項にキスしたい…あの首筋と鎖骨と胸元にキスしてキスマークつけたい…

「そんなに嬉しいの?惇クン?」
「え?」
「締まりの無い顔だよ…惇!」
「そうかな?」

オレは自分の頬に手を触れた。

「いやらしい事考えてたんでしょ!」

由貴が小さな声でそんな事を呟いてオレの脇を肘で小突く。

「だって今夜初夜だからさ ♪ 」

お返しに耳元にそう囁き返したら由貴が顔真っ赤で黙った。

「今夜は頑張ってな…由貴 ♪ 」

もう一度小さな声で耳元に囁いた。

「!!」

余計真っ赤になってる…可愛いね ♪ 由貴ってば ♪ 
でも嫌とは言わない所をみると…覚悟は決めてるのか?

「やっと兄貴に追い付いた…オレの方が絶対早く結婚出来ると思ってたのに…」
「そこが柾クンと惇クンの違いなの ♪ 」

またメグが得意げに言う。

「お前が言うなよな!お騒がせ女なんだから!」
「だから謝ったでしょ!それにちゃんとあの後は素直になって柾クンとすぐ結婚したもん!!」
「してくれなきゃオレの苦労は水の泡だろうが!」
「柾クーン!!惇クンが未だに責める!!」
「 !! 」

またコイツはそうやって兄貴の背中に隠れる…ガキの頃と同じ…

「惇哉…もういいだろう?メグを責めるな…」

その何気にオレを責める冷ややかな兄貴の目…変わって無い!!

「…………もう…いいよ…まったく…」
「だって。もう何も心配すること無いよ。メグ…」
「うん!ありがとう柾クン ♪ ふふ…」
「くすっ…」

また兄貴がメグの頭を撫でる…
まったく…この2人は…ずっと昔からこんな風だったのか??

「あんなに仲が良かったのね…」

初めて2人のそんなやり取りを由貴が見てクスリと笑いながらオレにそっと囁く。

「なあ…オレも全然知らなかった…」

ホント初めて見た…


それから外と中で写真撮影会だ。
社長は三鷹に指示してありとあらゆる角度とアングルでオレと由貴2人のツーショットと
オレ1人由貴1人ずつ…家族写真…社長と一緒…一体何枚撮れば気が済むんだ…
きっとマスコミ関係に使うのか?

でもそれに負けず劣らずは満知子さんにオレの母親…
きっと2人のあの部屋にも今日の写真が何枚も飾られるんだろうな…


そんな至福の時間はあっという間に過ぎて…
各々自分の家に向かって式場を後にした…

明日は皆仕事か…
オレも明日の夜には仕事入ってるし…

オレは由貴のウエディングドレス姿を目と記憶に刻み込む…

せめて今夜一晩…着てて欲しかったな〜
そしてオレがベッドで脱がすなんてなったら…超興奮なんだけどな…

ああ!そうだ!今度衣装さんに言って借りればいいのか!
なんて邪な事を考えてた。



「……ァ…ン…」

皆を見送ってホテルに戻る前に外で夕飯を済ませた。
部屋に戻った途端立ったまま由貴をキス攻めにした。

あんな誓いのキスじゃ物足りなかったから…

「は…ン…」

式の最中にずっと思ってた由貴の項に何度も唇を押し付けた。

その度に由貴の身体がピクン!と跳ねる…

首筋にも鎖骨にも…唇を這わす…ああ…満足♪
胸はこの後のためにとっておく ♪
ちゃんとキスマークを付ける事も忘れない…今までずっと我慢してたんだから…
由貴も今日はオレのする事を拒んだりはしない…

「……由貴…」

どのくらいキスしてたんだろう…流石に由貴が音を上げた。

「ハァ………シャワー浴びたい…」
「じゃあ一緒に…」
「今は…1人で入る…」
「えーー!?何で?」

オレは露骨に不貞腐れる…

「だって……この後…その……だから…お風呂では…」
「………そんなに覚悟決めてくれてるんだ?由貴…」
「だって……今日は……」
「だよな〜新婚も新婚だもんな ♪ 」
「………」
「くすっ…いいよ…1人ずつ入ろう ♪ 」

オレは素直に由貴の言葉に従った。



「……んっ……」

由貴が目を瞑って耐える…

お互いの両腕をオレの腕に絡ませながら由貴の頭の上に持ち上げる…
ちゃんと手もしっかりと繋いで……

さっきからそんな繋いでる手を由貴が何度も何度も握り締める…

「由貴…」

オレはそんな由貴の身体に密着しながら覆いかぶさって…
さっきから何度も何度も由貴を押し上げてる……

シャワーを浴びた後…ルームサービスでワインを頼んだ。
2人で乾杯して…改めて今日を祝った ♪

今日はちゃんと由貴の様子を見ながらワインを飲ませた。

ほろ酔い気分なところでベッドに由貴を誘う…
ちゃんと由貴の意識が健在してるのを確かめたから大丈夫!

でも酔ってる由貴はいつもより警戒心が無くて積極的だから…
オレはここぞとばかりに由貴を誘って攻める。

「……あっ…あっ…ああ……んんっ…」


大きくのけ反る由貴の口を塞いで更に由貴の奥の奥を攻める。

オレに両手と口を塞がれて乱暴に押し上げられる由貴は
オレの身体に自分の足を絡めて堪える…

オレ達…本当に結婚したんだよな…本当に夫婦になったんだよな…由貴…

お互いの左手の薬指の指輪が視界に入ってオレは改めて納得する。


「……んっ…ふぅ…ううん……」

いつも以上にゆっくりと…強引に由貴の口も攻めた…

「……ん…ん…んん…」

ちょっと苦しそうだから口を離してあげた…

「はあ…はあ……ンア!!」

「……由貴…」

それでもオレは由貴を攻めるのを止めないから…
由貴はどんどんオレの下で乱れて…どんどん色っぽくなる…

オレの目には昼間のウエディングドレス姿の由貴が見えて…
余計にテンションが上がる!!

「あ……や…惇哉さ……ああっっ!!」

絡めてた片手を離して由貴の膝の後ろに手を入れて引き上げた。

そのままもっと由貴の奥に入って押し上げる。

「やだっ……あっ…あっ…惇哉さん!!」
「オレにしがみついてろ…由貴…」

そう声を掛けて由貴の引き上げた足を由貴の身体に押し付けて…
オレの体重を掛けて押し上げた!

「あっ!あっ!………やあぁ!!」


オレの言う通り…

由貴はオレにぎゅっとしがみついて…大きくのけ反った…




「はあ…はあ………ん…」

「由貴…」
「もう……やだ……」

恥ずかしがって…顔を真っ赤にして横を向く由貴が可愛い…

「ちゅっ ♪ 」

由貴の火照った頬にキスをした。

「人が酔ってるのわかっててそうやって強引に攻めるんだから!!」
「だって由貴酔ってると感度良いし積極的だし大胆だし ♪ 」
「おバカっ!!」
「お!まだそんな元気あるんだ ♪ 」

振り上げた手首をぎゅっと掴まれた。

「……無い…無いから!!そんな元気無い!!」
「嘘言わない…由貴 ♪ オレを殴る元気があるじゃん ♪ 」
「これは…条件反射で……」

「新婚旅行は当分無理だから 「 ハネムーンベイビー 」 は無理だけど
ウェディングベビーなら期待できる!」

「何よそれ…?」

「オレと由貴の子供 ♪ もういつ出来ても何の問題も無い!」

「…………」

確かに言ってる事は間違ってないけど…

「そんな事言いながら人の足の間にしっかり入って胸を揉むの止めて!説得力無い!!」

「仕方ない。由貴の身体が欲しくて堪らないんだから ♪ 」

「良く真面目にそんな恥ずかしい事言えるわね…」
「由貴になら言えるし…由貴にしか言わないから…」
「当たり前でしょ…ヨソの人にそんな事言ったらセクハラで週刊誌賑わせるわよ!」
「オレは浮気はしないから安心して…由貴…」
「浮気なんてしたら即離婚なんだから…慰謝料たっぷりもらって…」
「もらって?」

「隣の部屋に…実家に帰る…」

「随分近距離な里帰りだな…すぐ迎えに行ける。」

「来たって開けてあげないから…」
「いいよ…そうしたらベランダ伝って窓ガラス割って入る。」
「何階だと思ってるの?」
「じゃあその時は玄関開けて。ってそんな事無いと思うけどね…オレ浮気なんてしないから ♪ 」
「今の言葉ちゃんと覚えててね…約束よ。」
「うん…約束 ♪ ちゅっ ♪ 」
「もしかして…まだ…その…する…の?」
「当たり前!全然足りないから!今夜はオレの気の済むまでだから ♪ 」
「でも…明日札幌の街…歩くんでしょ?」
「そう…まあ飛行機の時間あるから3時位までだけど…」
「じゃあ…もう寝た方が…」
「その前に喉渇いただろ?ワイン飲む?」
「………飲みません!そうやってまた人を酔わせて…」
「じゃあ口移しで…」
「もっと飲みません!!」
「え〜〜…夫婦の間でそんな淋しい事を…」
「夫婦は関係ないです。」

「由っ貴〜〜〜 ♪ 」

「…………」

上に覆いかぶさられてぎゅう〜〜っと抱きしめられた…

「ちゅっ ♪ チュッ ♪ 」

何度も何度も触れるだけのキスを繰り返されてる間に紛れて…両膝を大きく割られた…

「あ…やだ……あ……アン…」

ゆっくりと押し上げられる……

「本当に…子供すぐ出来ればいいな…」
「………」

またそんな事を言いながら自分で私の腕を掴んで自分の首に廻させる…

そして人を攻める…

ゆっくりなのは初めだけ……あっという間に激しくなって人を訳がわからなくさせる…

「あ…惇哉さん……は…ぁ…」

「由貴……好きだよ……だから…もう少し頑張って…」


耳元でそんな言葉を囁かれて…思わず頷いてる自分がいた……

だって…今日は仕方ない…惇哉さんにとって…ううん…私にとっても…

2人にとって今日は当別な日だから……

だから…ちょっとだけ…サービス…


「惇哉さん………」

「 え? 」


思い切り押し上げた瞬間…大きくのけ反った由貴が何かオレの耳に囁いた…

でもその言葉は…すぐに由貴の喘声で聞こえなくなった…

でも…今…聞こえたのは……


ア ・ イ ・ シ ・ テ ・ ル ……… だったのか?


「……由貴…」

「…あっ…あっ…」

今の由貴にオレの声は届かない…

「アッ!!やっ…」

背中に腕を入れて強引に由貴を抱き起こしてオレの膝の上に座らせた。

「あっ…惇哉さ…ん…」

由貴の潤んだ瞳がオレを責める様に見る。

「今…なんて言ったの?由貴…」
「…何…も…」
「ウソだ…もう一度言って…由貴…」
「だから…何も…言ってない…」
「由貴!」

由貴の身体を両腕で押さえ付けて下からグン!と押し上げた。
「やん!!」
思いの外由貴の身体がビクン!と大きくのけ反る。
それを何度も何度も繰り返した。

「ンア…あ…」

「由貴…何て言った?」

浅い息を繰り返しながら由貴が虚ろな瞳でオレを見た…

「べーー!聞き逃した…惇哉さんが…悪いのよ…」

「なっ!!由貴!?」

「ふん…だ……人を散々攻めた罰…」

何気に得意げな顔の由貴だ…

「へーーそれはオレへの挑戦とみなしていいんだな…由貴!」

「え?」

由貴の顔が急に後悔の顔になる。

「……惇哉さん?」

きっと今のオレの顔はあの 『 石原竜二 』 に近いんじゃないかと思う。

「必ずもう一度言わせる…由貴…」

「ちょっ…惇哉さん?」

「気合い入れる様に ♪ 」
「え?あっ…ちょっと待っ……あっあっあっ……やあっ!!」



それから由貴は30分程頑張ったけど…
あっさり降参した。

そして朦朧としてる由貴に何度も 『 愛してる 』 を言わせてオレは大満足 ♪


絶対離れない様に…

オレは由貴をギュツ!と抱きしめて夫婦になった初めての夜を眠った…