05





「ハァ……ハァ……ンン…」

もう…やっぱり乱暴じゃないよ……

「うあ……」

世話しなくアイツの両手があたしの身体を撫でて揉んで……
同じ様にアイツの舌もあたしの身体を世話しなく動いて
今は胸の上を何度も何度も舐め上げる…抱かれるってこうだっけ?

後ろに返されて背中からうなじにかけて舐め上げられて身体の奥から痺れた……
耳たぶを舐められて噛まれて…ゾクリとする…

「ひゃ……」

身体の下から腕が伸びて片手はあたしの顔を後ろに向かせてアイツが強引にあたしの唇を奪う…
もう息が……

「あっ!!ダ…メ……」

もう片方の手はあたしの腰からお腹を通って下半身に伸びた。

「ビクン!」
と身体がのけ反った!

「あ…ああ……やぁ……」

両手でベッドのシーツを握りしめた…

「大分身体が解れたか…」
「うっ……あ……」

アイツの指が身体の中で乱暴に動いてる……でも…痛いわけじゃないのが悔しい……

「は……ぁ…ん……」
「流石にこう言う時は可愛い声出すんだな……」
「…バ…カ…もうアンタ…なんか…大キライ……」
「そうかよ……」

「うっ……アン!!」

指が同時にあたしの中と胸の上で絶妙な動きで攻めるから身体が大きく跳ねた。

「…はぁ……はぁ……も……」

ホントムカつく……
攻めに攻められて何度か指で頭真っ白にされた…だから涙で視界が霞む……


「真琴……」
「………」

アイツがあたしの足を両手で広げて足の間に滑り込んで来たから…
ああ…いよいよなんだなぁ…ってホンヤリする頭で思った…



「…うっ…あぁ…」

ギチリって感覚が当て嵌まる様な圧迫感……

「お前…キツ……ちょっと力抜け…」

十分に解して潤したはずの真琴の身体はそれでもオレを拒む…

「って…違う…アンタが………」

のけ反りながらそんな言葉を吐き出した……

「オレが何だよ……」

アイツがちょっと含み笑い的な言い方で聞いてくる…

「…なんでも…ない…ふ…ぁ…」

あたしは浅い小さな呼吸を繰り返してる……深い呼吸が出来ないんだもん!!

「あ……」

こんなに抵抗感のある身体は初に近い…昔何度かこれに似た感じを体験した事がある…
これは…初めての女の感覚に似てる…

「真琴…お前初めてじゃないんだろ?」
「……コクン」
と目をつぶったまま頷いた。
「最後にしたのいつだ?」
「…ん…っと……えっと……」

何だよ…簡単に思い出せないくらいなのか?

「……2年前……かな……」
「!!!」
2年前だと?
「これで何度目だ?」
「………3回…目……」
「………」

ブランクありすぎの回数無さすぎだろ?ほとんど処女だろうが…それって……

「あっ…!!!」

それでもグッと強引に真琴を押し上げた。

「………う…あっ!!」

真琴がオレの身体に爪を立ててそれに堪えてる。
仕方ないから爪痕が付くのは勘弁してやる……


「……あ…」

やっと真琴がオレを受け入れた…それだけで疲れ果てんな。

「………」

何でこんなに気を使ってんだか……
目をつぶって浅い呼吸を繰り返してる真琴を見下ろしながらそんな事を思ってた。

多分…慣れてない女が珍しかったからか?まさか男にここまで縁が無い女とは思わなかった。

「……これからだぞ真琴。」
一応宣言しといてやる…後は知らねえ。
「……うん…」
か細い返事だが…覚悟は決めてるらしいからオレは遠慮無く真琴の身体を攻め始めた。

「あっ…あっ……ふ…うっ!!」

流石鍛えてある身体で余計な贅肉はほとんど無い引き締まった身体だった…
だからって筋肉質と言う訳では無くてちゃんと女らしい丸みを帯びた身体だ……

ただ…やっぱキツイ……オレにもたいそうな刺激をもたらしてくれる。


「…ハッ…ハッ………うっ……あうっ!!」

今までこんな風にだったけ?
身体がこんなにも揺り動かされてアイツにしがみついてないと置いていかれそうで不安になる…

かなりの勢いで押し上げられながらアイツと舌を絡めるキスをすると
アイツが今ここにいるんだなぁって実感出来る…

俯せにされて背中からあたしを抱えて押し上げられる…
持って行かれそうな身体をアイツが自分の身体で押さえ込んでるから
動かないあたしの身体の奥の奥までアイツが入っ来てのけ反った…
それもアイツに押さえ込まれたけど……

「ア…ン……やぁ……」

耳元と首筋にアイツの息が掛かってくすぐったいって言うか…ゾクゾクする…

女の人を誘える自信があるって…なんか分かる……
悔しい様な…羨ましい様な……ああ……もう訳分かんない!!

そのくらいあたしはアイツに抱かれまくってイカされまくって…

…もうヤダ…!!勘弁して………



「ハァハァ…も…ヤダ……おし…まいに……して……」

言って直ぐにアイツが仰向けのあたしにまた深く深く入ってくる…

「も…アンタって…男は……」

持久力ありすぎでしょ!?

「何だよもうギブか?手合わせでも負けてこっちでも負けか?」

「………こっちで…勝ったって…嬉しくなんか無い……」

浅い荒い息を何とか普通を装って喋った。

「負け惜しみ言うな。真琴…」

「あ…あ…あああっっ!!!」

今度は激しくじゃ無くて…ゆっくりと押し上げるから身体が過敏に反応する。

「…ン……も…ホントやだ……グズッ……」
勝手に涙が込み上げる……
「泣くほどいいのか?」
笑って言うなっ!
「…違う…バカ……」
「!!」

バカって言いながらアイツの首に両手を伸ばした…
そしたらアイツがちょっとびっくりした顔をした。

「濯匡……」
「!!!」

初めて名前呼んだらもっと驚いた顔した。




その後どのくらいの時間アイツはあたしを抱いてたんだろう…

でも途中から…あたしは何かが弾けて…恋人に抱かれてるみたいに反応してた…


そしたらすごく気持ちが良くて……嬉しくて楽しくて……

濯匡とのキスをねだって…ずっとキスをして……



『濯匡』って……何度も名前を呼んでた………