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Shiina&You 03



椎凪がオレのパジャマを口と舌を使って脱がしていく…
パジャマの端を咥えて引き落として…身体の上に掛かる時はオレの身体を舌でなぞりながら
パジャマをズラしていく…

椎凪ってば相変わらず器用だな…なんて椎凪の愛撫に耐えながらそんな事を思ってた…

「……んあ…アン……」

胸から両手をオレの身体にそって優しく…なめらかに滑らせていくからオレは身体が震えちゃう…
椎凪の手はあったかい……椎凪のそんな手もオレは大好きだ…

両手がオレのパジャマのズボンに掛かってそのまま引き下ろされた…
だからオレは椎凪の前であっという間に裸にされる…

「耀くんから…オレにキスして…」

「いいよ…」

椎凪はあんなにオレにたくさんキスをするのにオレからキスをしてあげるととっても喜んでくれる…
どうしてだかわからないけど…だから椎凪は時々オレにキスをねだるんだ…

啄ばむ様なキスをいっぱいしてあげた…
椎凪もそんなオレのキスに優しく応えてくれる…

「ん?………ああーーーーっっ!!!」

「え?なっ…何?」

椎凪がいきなり叫ぶから…オレはビックリ!!

「イ……イブが…」
「は?イブが?」

「 イブが終わってるーーーーーーっっっ!!!!! 」

「え?…あ!!」

ベッドサイドの時計を見たらもう午前零時を10分ほど経過してた。

「イブの間に耀くんと愛し合いたかったのにぃーーー!!」

「仕方ないよ…それにちゃんとイブの時から…」
「違うの!!イブとクリスマスまたいで耀くんを攻めたかったの!!」
「はぁ?何それ?」
「だって年末と新年はもう経験済みだったから今度はクリスマスって1年間待ってたのに!!
耀くんが焦らすからだよ!!」
「えーー!!オレのせいなの?椎凪がオレをいじめるからじゃないか!無理な事させようとしてさ!」
「え?オレのせいにするの?耀くんがいじけるからじゃん。」

「もう…椎凪ヒド…あっ!!」

椎凪がベッドの淵に座ってオレを膝の上に座らせた。

「椎凪?」
「もういいや…来年はちゃんと日にちまたいで愛し合おうね。約束!」
「…………うん…わかった…」

なんだ?随分聞き分けがいいな…椎凪ってば…

「もう…これ以上待ってられない…耀くん…」
「ん?」
「耀くんがオレを受け入れて…」
「え?」
「オレが…欲しいって言って…」
「ええ?なんで?」
「たまには耀くんからオレを求めて欲しいから…だめ?」
「もう…また椎凪はそんな事言い出す…」

「お願い…耀くん…オレも耀くんの愛が欲しい…耀くんの愛をオレにちょうだい…」

「………椎凪…」
「クリスマスだもん…お願いしてもいいでしょ?」
「オレサンタじゃ無いよ…」
「何も怖がる事なんて無いよ…いつもと同じ事だもの…でもオレからじゃなくて…耀くんから…」
「………オレ…下手だよ?」
「何言ってんの…耀くん上手だよ…ちゃんとオレがそうなる様に教えたんだもん…
あ!でもパジャマを脱ぐのは下手だったな…いつもオレが脱がせてるからか…?
今度から練習ね。来年のイブの日は上手になってる様に…」

「…………」
オレはその事に関してはノーコメント!

「耀くん…来て…」

そう言われて…オレはゆっくりと椎凪の上に腰を落としていく……

「……ン…あ……椎…凪……」

「いいよ…ゆっくりで…」
「う…ん…うぁ……あ…」

ゆっくりと椎凪がオレに入って来る……ああそうか…椎凪は動いてなかったんだ…
だからオレがゆっくりと椎凪を受け入れてるんだ……

「……あ…」

一気に押し上げられるんじゃないから…何だかはっきりと椎凪をオレの中で感じる…
「……ンアッ!!!やっ……」
最後は椎凪がオレの腰に腕を廻してグッと押さえ込んだから…そんな声が出ちゃう…

「…椎凪…」
「…これからだよ…耀くん…」
「これからって?」
「耀くんが自分で動いて。」
「ええ!!??や…やだ…そんなの…出来ないもん…」
「大丈夫だってば…もう身体が覚えてるよ…何度オレと愛し合った?耀くん…
もう数えきれないくらい愛し合っただろ…大丈夫…出来るよ…」

「………がっかりしないでよ…」

「…くすっ…オレは耀くんでがっかりしたりしないよ…パジャマを脱ぐ以外は。」

「もう…しつこい!!!」


本当に…今日の椎凪は一体どうしちゃったんだろう?オレに求めてばっかりだ……
そりゃいつもは椎凪に任せてばっかりだけど…
だからって不満に思ってたのかな?たまには自分でやってみろって事なのかな…

いつも…どんな風に椎凪に抱かれてたっけ…
そんな事考えた事無いから…改めて思い出すと思い出せない…

右手を椎凪の肩に…左手は椎凪の腿に置いてとりあえず動いてみた…

「は…ぁん…」

自分で動いてるのにそんな声がでちゃう…
椎凪は本当に動かずにオレの腰と背中に腕を廻したままオレを見てる。

「…あ…やぁ…見ない…で…恥ずかしい………」

「何で?」
「…だって…ンン……」
何だか自分が凄くイヤラシイ気がするから……

「もっと乱れて…耀くん…オレで乱れて……」

胸に椎凪の唇がそっと触れた…
そのまま椎凪の唇と舌がオレの胸を優しく攻める…
いつもみたいな激しさが今は無い代わりにお腹の中で微かな疼きがある…
椎凪がオレの胸の先を優しく吸う度にその微かな疼きは何倍にもなってオレを感じさせる…
なん…で…なんだろう……
身体中がゾクゾクする…ビクンってなる……

もっと…して欲しくなる………

「…ふぁ……」

いつもこうだったけ…椎凪をオレの身体で感じはするけど何か物足りない…

「…椎凪……」
「なに?」
「やっぱり…椎凪が…抱いて……オレ…椎凪に…椎凪に抱いてほしい…」
椎凪の見上げる瞳を見つめてお願いした。
「ホント…?」

「…本当…オレ…オレ………椎凪が欲しい…」

言っちゃった…

「いいよ…オレのすべてを耀くんにあげる…」



……椎凪が……椎凪のすべてを…オレにくれるって…言ってくれた……


「あっあっあっあっあうっ!!やあ…椎凪!!まっ……うあっっ」

椎凪がずっと激しく乱暴にオレの身体を攻め続ける…
涙が零れるけど…それは辛いからじゃない…

「泣いちゃうほど…気持ちいい…耀くん…」

椎凪がオレの上で激しく動きながら…でも優しく…聞いてくる…

「…ぁ…う…ん…」

「そっか…じゃあもっと気持ちよくさせてあげる…」

そう言って腰を高く抱え上げられて…
さっきよりもずっと高い角度から椎凪に攻められた……

「…う…ん……あぁ!…あっ…」

今夜は…どうかしてる……だって何だかいつもより大胆な事言ってる気がするから……
だからこんな事も言える…

「椎凪…約束…甘い言葉…囁いて……」
「いいよ…」

オレは椎凪の首に腕を廻してしっかり椎凪を捕まえた。

「愛してる…」

椎凪の甘く囁く声が耳元に響いてる…
くすぐったい様な…それでいてとっても気持ちが良くて…胸の中があったかくなる…

「うん…」
「誰よりも…耀くんを愛してる…」
「うん…」
「オレは耀くんがいなかったら生きていけない…」
「うん…」
「だから耀くんはオレのもの…オレだけのもの…」
「うん…」
「だからオレはずっと耀くんの傍にいる…だから耀くんもずっとオレの傍にいて…」
「……うん…」
「毎日オレの愛を耀くんにあげる…耀くんだけに…あげるから………」
「…うん…」

「今日は甘〜〜い生クリーム一杯つけたクリスマスケーキ作ってあげる。」

「…うん…え?」

「これも甘い囁きでしょ?」

「椎凪…」
「昨日は無理だったから今日は…ね ♪ 」
「うん!!」
「あ…何だか今までで1番良い返事だっだ気がする…」
「だって椎凪の作ってくれる料理美味しいんだもん。
だからオレ椎凪が作ってくれる料理ぜ〜んぶ好き ♪ ♪ 」
「オレの作る料理も全部耀くんのものだよ。」
「うん。」

「愛してるよ…耀くん…メリークリスマス…」

「オレも愛してるよ…椎凪…メリークリスマス…」



2人でそう言い合って…オデコをくっ付けて笑った…

オレ達は2人で1人…

耀くんにはオレがいないと…オレには耀くんがいないとお互い生きていけないから…



               だからこれから先もずっと……2人でいる……