shiina&tooru





「ギシッ!!」

さっきからベッドが激しく軋んでる。
加減もせずに亨がオレを攻め続けてるからだ…
「…うあ…あっ!!」
声を堪えようと頑張るけど… オレの性感帯を知り尽くしてる亨に勝てる筈も無く…
それでも何とか飛び出そうな声を飲み込んだ。
「…バッ…ヨシに聞こえんだろうが…少しは加減しろっての……!!」
シャツを着たままの亨の腕を握り締めながら小さな声で怒鳴った。
「慶が感じ過ぎなんだよ。」
亨はケロッとした顔でまったくと言いたげな顔だ。
「こんな抱き 方されたら誰だって…」
最初っから全開じゃねーか…オレを殺す気か?
「女相手だと余裕があるクセに何で僕相手だと余裕が無いの?嫌がらせ?」
「おま…今 オレかどんな状況か分かっ…ひっ…アッ!!」
無理な角度で脚を抱え上げられて思いきり突き上げられた!
「アッ…あっ…やめ……」
クソ…身体がのけ反って 情けない言葉が零れる……
「ヨシ君に聞こえちゃうよ…いいの?慶…」
「……うっ…」
勝ち誇った様に耳元で囁くなっ!!クソ!大体何でこんな事になってんだ?
ウチに泊まるたんびに当然の様にオレと一緒に寝て当然の様にオレを抱く…
ヨシは全くオレ達の事を疑ってもいない。
亨が小さな頃からヨシの事を可愛がってきた からだ。
オレを小さくしたみたいだって言って物凄い可愛いがり様だった。
背筋か寒くなる程…まぁオレにも同じ様なもんだったけど…
オレはある程度歳が いってたからうまくかわしてたが
子供だったヨシはモロ亨の手中に嵌まった。
亨に勝てないオレにはどうしようもなくて…クソ…!

「…アッ…アッ…と… おる…」
結局最後はいつも同じ…抱かれ捲くってイカされ捲くって…
女相手じゃ絶対感じる事の出来ない最高の快楽を亨はオレの身体に与えてくれる…
「…ンッ…ン…」
ねだる様に亨とのキスを繰り返す。ヤバイ…
「慶…」
「…ハァ…ハァ…ン…?」
音が聞こえそうな位舌を絡ませあった。
「愛してるから…もう女となんかするんじゃないよ…わかった?」
さっきとはうって変わって優しくオレを押し上げる。
「…やな…こった…誰が…今…好きな娘… いるんだよ…もう少しだから…
そしたら亨…とは…しない…残念…でした…へへ…」
無理して笑った。
「!!」
亨があからさまにムッとした顔になった。
「…っつ…!!アッ!」
また強引に身体を持ってかれた。
亨だって分かってるくせに…
それでも散々攻められて流石にオレは根を上げた。
好きだと言った 娘の事を吐かされ亨としないなんて言ったのを訂正させられた…
もう身体は限界をとっくに越えてる。
離してもらった時は明け方でそのまま動けず死んだ様に眠った。
いっつもそうだ…なのに亨の奴はケロッとしてる…
オレもそっちじゃ結構自信ある方なのに…
亨は更にオレの上を行くって事か?恐ろしいにも程がある。
こんな日の朝は動けないオレの代わりに亨が朝ごはんの支度をする。当然だろ?
オレはヘロヘロで仕事もキツイ。

クソ…いつかギャフンと言わせてみたいっっ!!