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「あっあっ…!!」

大ちゃんが急に激しくあたしを攻め始めた…
後ろから抱きしめられて強引に後ろから口を塞がれる…

「ン…ン…ン…」

両手はあたしの胸を下から持ち上げる様に揉んで…
胸の先には大ちゃんの指先が押し付けられたり弄られたり…
その度に身体の真ん中に変な感覚が顔を出す…

「まどか…」

「あ…大ちゃん…」

大ちゃんの声が耳元で低く響いて余計身体が痺れちゃう…


「大ちゃ…身体…変な…の…」
「わかってる…」
「ンア!」

さっきと同じ様に身体中にキスされる…なのにさっきとは感じ方が全然違う…
大ちゃんの唇が触れる度に身体が痺れる…

「はあ…はあ…はあ…」

もう息が苦しい…走った訳でも無いのにどうしてこんなにも息があがるの?

大ちゃんが仰向けにあたしを寝かせるともう力の入らないあたしの脚を掌で両方に優しく開いた…

「あ…」

でも…動けない…

「大…ちゃん…」

開いたあたしの脚を大ちゃんが膝の下に手を入れて立たせた…
あれ?何だかちょっと恥ずかしい恰好?

「あ…」

大ちゃんがぐったりしてるあたしの身体に腕を廻して抱きしめた…

「はぁ…はぁ…大…ちゃん…?」

あたしは息を吸うのがやっと…

「オレにしがみついてろ…」

「え?」

言われた通り大ちゃんの首に腕を廻してしがみついた。

「?」
あたしは何がなんだかわからなくって…
「あ!」

その時何か熱いモノがあたしの身体に触れた…もしかして…これって…

「……はっ!!…あんっっ!!」

何かがゆっくりとあたしの中に入って来る…

「あっ!大…ちゃん…痛…い…」

どんな風って言ったらいいんだろう…でも今まで体験した事のない痛みだ…
しかもどこにどう力を入れればこの痛みを耐えられるのかわからない…

「わかってる……」

「あっあっっ………やあっ!!」

のけ反る身体を大ちゃんが腕に力を込めて押さえ込んだ。

「あっあっあっ……うあっ!!」

こんなに…痛いなんて思わなかった…
開いてた脚をギュッと閉じたけど大ちゃんはあたしを押し上げるのをやめてくれない…

「あっ!大ちゃん!!!」

そう叫んだ瞬間…また大ちゃんに思いきり押し上げられた…



「はっはっはっ…うっ…ん…」

息がさっきよりも浅く早くなって苦しい…
でも身体の真ん中にある違和感は無くなって無い…

「大…ちゃん…」

あたしを心配そうに見つめてる大ちゃんを呼んだ…

「大丈夫か?まどか…」
「う…ん…あの…もしかして…今…大ちゃんって…その…」
確かめるのも恥ずかしいけど…聞かずにはいられなかった…
「ああ…まどかの中にいる…」
「!!!じゃあ…本当に……あたし達心も身体も…1つになったの?」
「ああ…たった今…な…」

大ちゃんがにっこりと笑ってくれた……良かった…
あたし…ちゃんと出来たんだ……初めてだったけどちゃんと…

「うっ…大ちゃん…」
「ん?」

思わず感動の涙が溢れて…

「痛かったぁーーー!!!今もちょっと痛いの…」

正直に大ちゃんに訴えた。
嬉しいけど半端じゃ無い痛さだったもん…
テレビじゃこんな風になってなかったのに…嘘つきだ…

「…………そう言われると…」

「え?」

大ちゃんがちょっとバツが悪そうな顔をしてあたしを見下ろしてる。

「これからが本番なんだけど…まどか耐えられるのか?」

「!!!!」

ええーーーーっっ!!こ…これからが…本…番?って…

「そんな顔するな…言っただろ?もう止めないって…」
「そ…そうだけど…」
「大丈夫…またオレにしがみついてろ。今日は初めてだから優しくするから…」
「……ホント?」
「ああ…」

多分…理性が勝てば…な。

「わかった…ん…」

きっと不安そうな顔してたんだと思う…

そんなあたしに大ちゃんは何度も何度もキスをしてくれた…



「あっ!あっ!あっ!」

がくがくと身体が揺さぶられる…
大ちゃんがあたしを押し上げる度に仰け反るけど大ちゃんはちゃんとあたしを元の場所に戻す…
なのにまたすぐあたしを押し上げるからまたそれの繰り返し…

痛いのは…いつの間にか治まった…

「まどか…」

大ちゃんがあたしの耳元にそう囁いて頬にキスをすると何だか落ち着いて痛みも消えた…

今は…何だか変な気分…
大ちゃんがあたしを押し上げる度に身体の中にムズムズが溜まっていく…

どうしたらそれが無くなるのか…あたしにはわからない…
だから大ちゃんに聞いた…

「だ…いちゃん…」
「ん?」
「なんか…ね…身体の…奥に…ムズムズって…溜まって…いくの…なくならないの…」
「………そう…大丈夫…あと少しで消える…」
「ホン…ト…」
「ああ…怖くないから……」
「う…ん…」

そんな会話の間も大ちゃんはあたしをずっと攻め続けてた…
何度も何度も押し上げられて…段々頭の中がぼーっとなって…わけがわからない…

なのにずっと身体の中にはムズムズが溜まってて…いつか弾けて…溢れちゃいそう…

「大…ちゃ…あっ!」

いつの間にか身体が勝手に大ちゃんに合わせて動き出してる…

やだ…何だか恥ずかしい…恥ずかしいのに…止まるのは勿体ない…なんて思う…

何でなんだろう…気持ちいいって…思ってるから?


「やっ!!…大ちゃん!!!」

そう叫ぶと大ちゃんがあたしの両手を指を絡ませて握ってくれた…あの時みたいに…
そしたら急に大ちゃんのあたしを押し上げる速さがさっきよりも早く…激しくなる…

だからあたしは…

「あっあっあっ…!!!!」

勝手に大きな声が出て…身体が大きく仰け反った。

あたしの身体の中に溜まってたムズムズがついに弾けちゃったんだ…



「 ああああっっ!!!やあっっ!!! 」




思い切り仰け反って…相当な勢いだったと思うのに…

そんなあたしを大ちゃんはしっかりと抱きしめててくれてた…




その後は身体がぐったりで指一本動かせなくて…なのに時々身体はピクリピクリと動く…

とっても疲れたけど心地良い疲れで…すごく不思議…

あたしの上に覆い被さって心配そうに大ちゃんがさっきから覗き込んでる…

大ちゃんは大丈夫みたい…全然疲れてる様には見えないし…余裕の顔だ…


あたしの頬を撫でながら…触れるだけのキスを何度も何度もしてくれた…

あったかくて…やわらかくて…優しいキスだ…嬉しい…


テレビや映画での情報はあんまり役にたたなかった…
本当はこんなに激しくて…情熱的で…疲れて…痛くて…

でも…何だかとっても幸せな気分になる…

それに何とか大ちゃんを満足させてあげられたらしいし…頑張ったね!あたし!!

そんな事を考えながらまだ動けないあたしの耳元に大ちゃんがそっと囁く…

「今日はまどかが初めてだからこれでお終いにしとく…ちょっとずつ慣れような…」

え?あたしが初めてだから止めてくれるの?
大ちゃんが満足したからじゃなくて?
え?ちょっと待ってよ…じゃあ本当なら…どうなの????

気になって最後の力を振り絞って大ちゃんに聞いた。

「ね…大ちゃん…」

横になったまま視線だけ大ちゃんの方を向いた。
ベッドの脇に立つ大ちゃんはやっぱり余裕でパジャマのズボンをもう穿いてて
上着に袖を通した所だった。

「ん?」
「あの…本当ならどのくらい…なの?」
聞くのも変だけどそんな聞き方になった。


「んーーーー…今日の3倍増し?か…もうちょい…かな?」


さ…3倍増し???それ以上???

無理!絶対無理だから!!!!

「言っただろ?もうまどかがやめてって言ってもやめないって…あきらめろ。」

「 !!! 」

もの凄いにっこりな笑顔でそう宣言された。


急がなくても良いって言ってくれた大ちゃんをその気にさせたのはあたしだし…
これは…もう…腹をくくるしかない…ってわけで…


あたしも引き攣った笑顔を大ちゃんに送り返した。