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  順番が逆ですが 『 プロローグ 』 の前のお話です。(やっと2年生になりました。)
  椎凪 : 耀の高校の美術の教師兼美術部顧問。(耀の事は”ようくん”と呼ぶ)
   耀 : 元気×2な女の子。椎凪と同じ高校の今回は2年生。椎凪と交際中。(”オレ”と言う)





「こんちゃんまた1年間宜しくねぇ〜 ♪ 」

「もっちーこっちこそ宜しく〜 ♪ 」

無事2人とも2年に進級出来て尚且つまた同じクラスになれて喜びの抱擁をしてる所だ。

「あ!いいなあ…オレも混ぜてもらおうかな ♪ 」

『 うっ!椎凪… 』

そんな声が後ろからしてこんちゃんと抱き合ったまま振り向くと椎凪が立ってた。

「いいけどセクハラになっちゃうよ ♪ 椎凪先生 ♪ 」
「それは君達がオレを訴えたらね。」
「訴えるわけないじゃないですか!ね!もっちー ♪ 」
「え?あ…うん…」

訴えられるものなら訴えてやりたいけど…今更で…

「何?同じクラスなの?」
「はい ♪ 」
「へえー良かったね。」

「あたし達愛し合ってるんで ♪ 」

そう言ってこんちゃんがオレと頬っぺたをくっ付けた。

「へえ…」

あ!椎凪の笑顔が引き攣った。





「あれが男ならぶん殴ってやる所だったよ〜」

「こんちゃんにそんな事したら椎凪とは絶交だからね!」

「女の子にそんな事しないよ。」
「それに男子にそんな事されたらオレがもたないよ!」
「そんな時は容赦無く顔面に正拳突き!」

「こんな風にな!」

ゴ ン !

「 あ た っ !! 」

祐輔の拳が椎凪のオデコに叩き込まれた!

「いってぇなっ!!何すんだっ!」

「ああ?喧しい!何人んちで寛いでやがる!さっさと帰りやがれ!エロ教師!」

「ちゃんと夕飯作ってあげただろ!祐輔にはオレの愛情の一欠けらも入って無い料理!」

椎凪ってば前祐輔に言われた事根に持ってるな…

「じゃあコーヒー!」
「まったく…人使いが荒いんだから祐輔は…耀くんにはカフェオレね ♪ 」
「甘いのね!」
「わかってるよ ♪ オレの愛情も溢れるくらい入れとくから ♪ 」
「あ…ありがと…」
「胸やけするから飲まなくていいぞ!耀!」
「余計な事言わない!祐輔!何欲求不満?彼女と上手くいってないの?」
「喧しい!黙れ!」
「椎凪!祐輔達だって上手くいってるってば!もうからかうのやめなよ!」
「祐輔が先に言い出したんじゃん!耀くんはすぐそうやって祐輔の肩持つんだよな!」
「だって…椎凪大人げないんだもん。」

26だろ!26!17の祐輔に何で負けるの?



「ンア!!」

「耀くん声大きい…祐輔に聞こえちゃうよ。」

「だっ…んんっ…」


椎凪が激しくするからじゃないかあーーー!!

ギシギシとベッドが軋んでオレは椎凪に乱暴に押し上げられる…さっきの仕返し?


「も…椎凪…ひど…あっ…」
「耀くんが悪い!」

やっぱりさっきの仕返しじゃん!大人げない!!

「彼氏の肩くらい持ってよ!」
「…うっ…だからって…こんな……」
「耀くん…オレ傷付いたよ…」

椎凪がオレを両腕で抱きしめて押し上げながら頬を舐め上げた…

「あん…」

「耀くん…何て言えばいいか…わかってるよね……」

「ハァ…ハァ…あうっ!」

椎凪が動くのを止めてオレの身体を押さえ付けたままゆっくりと深く深く入って来る…
ジワジワとオレを押し上げるからオレは息が詰まる…

「うっ…いや…あ…椎凪!やめ…」

「言って…」

「……椎凪のこと…が…誰よりも…一番…好き……あ…」

「良く出来ました…耀くん…」

「じゃ……離れて…椎凪…」

「ご褒美にたっぷり愛してあげる ♪ 」

「え…あ…いいってば…もういい!!」
「遠慮しないで ♪ 」
「してない!あ…明日学校辛くなる!椎凪教師だろっ!オレが授業集中出来なくてもいいの?」
「だって明日オレの授業耀くんないし。」
「なっ…授業は美術だけじゃないんだぞ!もう!」
「じゃあグダグダ言ってないでさっさと終わらす。」
「さっさとなんてムード無い!」

「もう耀くんは…早く終わらせたいの?それとも…」

椎凪の瞳がまた妖しく光る…

「オレにたっぷり愛されたいの?」

「……う」

「ん?」


早く終わらせはしたい…

でも途中で止まってる椎凪とのこの行為はまだ1度も満足してなくて…


「優しく…なら…もう…少し…」

ああ恥ずかしい…

「いいよ…進級のお祝いに耀くんの言う事聞いてあげる…
大丈夫だよ…疲れてぐっすり眠れるから ♪ 」

疲れたら意味ないじゃん…
なんてそんな事を思いつつ…椎凪がオレの上でゆっくりと動き出した…

約束通り優しく抱いてくれて…やれば出来るんじゃん…
なんて気持ちいい睡魔に襲われながら薄れていく意識でそう思った。




「あふ…眠い…」

昨夜は…いや…今朝は結局椎凪が気の済むまで抱かれ続けて寝不足…
進級祝いなんて口実…朝祐輔に起こされて遅刻ぎりぎりで学校に滑り込んだ。

だから朝ごはんも食べれなくて…お腹空いた…
しかも4時間目体育じゃん…ああもうガックリ…

椎凪はいつの間にかいなくなってて…学校でチラリと見掛けたらいつもと同じで…

椎凪なんてオレより寝てないはずなのに爽やかな笑顔で女生徒におはようを返してた…



なんで?どんな体力?

それとも身体の構造が根本的にオレ達と違う……とか?